脊椎動物の脳

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脊椎動物の神経系


 脊椎動物の脳・神経系

 脳・脊髄は管から分化する

 昆虫とはまったく違う神経系
 無脊椎動物の神経系は、昆虫で頂点に達しており、脊椎動物になると、その神経系は全く違ったプランによって組み立てられている。昆虫の神経節が神経細胞のかたまりであるのに対し、脊椎動物の脳・脊髄(中枢神経系)は、神経細胞で作られた管から分業発達する。

 神経管
 脊椎動物の脳・脊髄の母体となる管を神経管という。人間の脳のように複雑に発達したものでも、その個体発生の過程で神経管からの進化の姿が見られる。

 前脳胞・中脳胞・菱形脳胞
 受精卵が細胞分裂を繰り返していって、いろいろな器官ができるが、やがて身体の背部でたての方向に形づくられた神経管の前端部には、三つのふくらみができる。前脳胞、中脳胞、菱形脳胞という。

 終脳が大脳半球になる
 この三つに代わりうるエネルギー源として利用されることが知られているし、γ・アミノ酪酸も動物実験で直接脳に作用させると、脳波に変化をきたすことが知られている。これらのアミノ酸は、脳の働きを支える上で重要なものであるが、精神活動のどのようなところに関係しているかは、まだ明らかではない。

 脳には関所がある

 脳は独立している
 脳には、血液中の物質で、特定のもの以外は侵入させない特別な仕組みがある。これは、「血液脳関門」と呼ばれ、脳を独立した環境においている。

 脳に入れない物質、入れる物質
 アミノ酸を大量に与えて、血液内ではその濃度がたかまっている状態でも、脳内の濃度は変化しない。また色素を動物に注射すると、脳膜や血管は色素で染まるが、脳の実質(神経細胞)はまったく染まらない。つまり脳の血管に入った物質は、すべての脳の実質に入るのではなく、これらの物質はその侵入が関門によって阻まれている。

 脳に入りにくい物質
 色素、アミノ酸、リン酸、カリウム、ナトリウム、塩素など。

 脳に入りやすい物質
 ブドウ糖酸素、二酸化炭素、アンモニア、一酸化炭素、アルコール、向神経薬、向精神薬など。




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