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髄液 脳の血管



 

 脳室と髄液、脳の血管

 脳室

 脳・脊髄は、もともと神経管と呼ばれる1本の管から発生したものである。神経管の分化発達につれて、内腔は、いろいろな形に変化して、脳の内部の脳室という腔所として残った。左右の大脳半球にある腔所が側脳室、間脳にあるのが第三脳室である。

 脳幹の小脳におおわれたところ、つまり橋から延髄にかけてのくぼみに、第四脳室がある。

 脳室は、本来ひとつづきのものであるから、できあがった脳でも、脳室のあいだには、連絡口が残っている。第三脳室と第四脳室は中脳水道でつながり、第四脳室の下端は脊髄の中心管へつづいている。

 髄液
 
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 髄液は、脳室にある脈絡組織という特殊な装置から分泌される液体である。一種のリンパ液であり、無色透明である。その総量は60〜150立方aといわれている。髄液は、脳室系の全体を流れたあと、クモ膜下腔をみたして、脳・脊髄の全表面をおおう。つまり、脳と脊髄は、内外ともに髄液のなかにひたっているというわけで、ちょうど、胎児と羊水との関係によく似ている。

 髄液の役割

 髄液は、脳や脊髄の栄養や物質代謝に重要な役割をはたしていると考えられる。脳は血液から栄養をとり、さらに髄液によっても養分を補給しているのである。

● 髄液検査
 脳や脊髄の病気のときには、髄液をとって検査をする。検査のために髄液をとるには、ふつう腰椎のあいだから、くも膜下腔に針を入れて取る。

 脳の血管

 脳にある動脈と静脈
 脳へいく血管は、内頚動脈と椎骨動脈である。それぞれ1対ずつが頭蓋腔へはいり、前・中・後の大脳動脈、上・下の小脳動脈をはじめ、数多くの枝に分かれて脳の各部分に分布し、さらに脳実質に進入して、細かい毛細血管になる。

 脳から出る血液は、大脳静脈や小脳静脈に集められ、脳の表面から硬膜へはいりその中の静脈洞を流れたのち、頭蓋腔から外へ出ていく。

 脳の毛細血管
 脳は人体のなかで、もっとも血管の多い器官の一つである。脳のなかに分布する毛細血管の密度も大きく、とくに大脳皮質においては、1立方_の実質のなかにふくまれる毛細血管の長さの和は、1100_にもなるといわれている。筋肉では、1立方_のなかの毛細血管の総延長は6_といわれるから、いかに脳の血管分布が豊富かわかる。
 
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 脳をめぐる血液量は、全長の20%に当たる。血のめぐりが悪くなるとは、この量が減ることであり、定量の3分の2に減ると、脳細胞の働きはおかしくなり、さらに減ると意識を失う。

⇒ 脳細胞の特徴と構造

 




 

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