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脳幹 小脳



 

 脳幹と小脳

 脳幹

 形と位置

 脳幹は、全体として不規則な棒状をしている。前端は大脳半球につながり、後端は脊髄に続いている。はたらきのちがいで、上から間脳・中脳・橋・延髄の四つに区別されるが、いずれもひと続きで、はっきりした境界はない。

● 網様体
 間脳の中心部は、神経繊維が網の目のようになっている。意識を支える仕組みとして重要な役割をしている。

 間脳(かんのう)
 脳幹の前端部、左右の大脳半球にはさまれた位置にある。間脳の上部には松果体(しょうかたい)が、下部には下垂体が突き出ている。間脳はたくさんの核の集まりである。なかでも視床と視床下部と呼ばれる部分は、人体にとって非常に大切な役割を果たしている。

 視床(ししょう)
 脳における感覚伝道の中心である。脊髄や脳幹を上行してくる感覚神経線維の多くは、いったんここで中継されてから、大脳皮質へ送られる。
 
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 視床下部
 多くの核が集まって、多彩な働きをしている。@からだの内部の変化を敏感にキャッチして、内臓を支配する自律神経系の働きを調節する。A下垂体へ神経線維を出して、ホルモン分泌を調節する。B食欲、性欲などの本能的欲求を起こさせる。C網様体へ働きかけて、大脳皮質の活動水準に影響を与えている。

 中脳・橋・延髄
 間脳と脊髄のあいだにひと続きになっているこの部分には、たくさんの、重要な核があり、また脳へ上下行する、神経線維の通路になっている。12対の脳神経のうち、10対が、この部分から出ている。延髄は呼吸や心臓機能の中枢となっている。

 小脳

 形と大きさ
 小脳は脳幹の橋と延髄の後ろ側にあり、大部分は大脳半球の後頭葉におおわれている。中央がくびれた長円形で、くびれた部分を虫部(ちゅうぶ)、左右のふくれた部分を小脳半球という。男で135c、女で122cほどで、脳全体の重さの、約10%しかない。

 小脳皮質
 小脳半球の表面は、神経細胞のかたまりである灰白色である。横に走るたくさんのしわがある。しわが多いため、小さいわりに小脳皮質の表面積は大きい。

 白質と小脳核
 小脳半球の内層は、神経線維のたばである白質である。小脳をたてに切ってみると、白質が樹枝のように小脳皮質に伸びており、古くから「生命の樹」と呼ばれている。白質のなかには小脳核があり、小脳皮質への神経路の中継をしている。

 小脳脚(しょうのうきゃく)
 小脳は脳の他の部分と3対の小脳脚で連絡を取る。その一つは中脳と、次は橋と、最後は延髄と連絡をしている。

 小脳のはたらき
 大脳皮質から運動の命令を受け、運動をチェックする場所である。個々の随意筋の緊張、伸縮を調節して、全体としてからだの均衡を保つようにするのが、小脳の働きである。つまり、小脳は人体における運動の自動調節器であるといえる。
 
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 小脳に障害があっても筋肉運動はできるが、意識がはっきりしているにもかかわらず、その運動はぎこちなく、不確実なものとなる。

● 目的に向かって進むことはできるが一直線に歩けず、左右によたよたしたりする。
● 立っていても、うまく平衡が取れずに、目を閉じただけで、たおれたりする。

⇒ 脊髄と髄膜

 




 

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