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錯覚 幻覚



 

 幻覚とは

@ 対称のない知覚

 実際に実在しないものが知覚されることを幻覚という。ひとことでいえば、対象のない知覚といえる。

A 真の幻覚・偽の幻覚

 完全に知覚の性質をもつ幻覚を「真の幻覚」といい、知覚の性質がなく、むしろ、表象(観念)に近いものを「偽の幻覚」という。

● 両者は常にはっきり区別できるとは限らないが、区別しようと試みることは、幻覚の一般的性質を吟味するうえに、意味がある。
 
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幻覚の性質
真の幻覚 偽の幻覚
● 客観性の性質を有する。
● 外の空間にあらわれる。
● 感覚的新鮮さをもつ。
● 細部まではっきりしている。
● 意志に左右されない。
(例) 人の悪口が耳にはっきり外から聞こえてくる。
● 主観性の性質を有する。
● 心のなかにあらわれる。
● 感覚的新鮮さをもたない。
● 細部は部分的にしかわからない。
● 任意に変えられる。
(例) 人の悪口が腹のなかから頭に響く。

 幻覚の種類

@ 幻覚はそのあらわれる感覚の種類によって、次のように分けられる。

● 幻聴・幻視・幻嗅・幻味・幻触(電気をかけられたようにピリピリする)・体感幻覚(頭がぐらぐらする、内臓が空っぽになっている)。

A 幻覚のあらわれる場合に、意識障害またはその変容をともなっている場合と、そうでない場合とでは、幻覚の種類が異なる。

● 前者はアルコール中毒時の意識混濁をともなっている場合、てんかん性、あるいはヒステリー性のもうろう状態、入眠時の半分夢を見ているようなとき、あるいはメスカリン、リゼルグ酸ジェチルアミド(LSD25)などによる中毒酩酊時がこれにあたり、幻想が主となる。

● 後者は精神分裂病や慢性覚醒剤中毒のさいにみられ、被害的内容をもつ幻聴(人が悪口を言うのが聞こえてくる)が主である。

 幻覚が起こるしくみ

@ 幻覚がなせ起こるのかは、現在のところ不明である。

A 特殊な幻覚のばあいには、大脳皮質の感覚中枢がなんらかの原因で刺激されたり、あるいは脳幹、とくに脳脚の病変のさいに幻覚(主として幻視)がひき起こされることがある。
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B そのほか、精神分裂病などのとき起こる幻聴は、主として内的言語、すなわち思考が、外的客観的なものに変わったためにおこると考えられている。
 




 

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