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夢 睡眠


●  ● 夢は脳のどこで起こるか ● 夢は過去の体験
● 夢にも倫理規定がある

 誰でも毎晩夢を見る

 夢は現実とかけ離れ過ぎていて、あいまいでとらえにくい、不思議な世界である。そのために、昔から夢にまつわる論議は、果てしなく繰り返されてきた。限られたわずかな人が夢を見るのなら、夢は精神病の一種になりかねないが、あらゆる人が夢を見るということは、夢が正常な生命現象であると考えねばならない。

 ふつうの大人では、一夜の眠りの間に、夢を見ない人はいない。深く眠れば夢を見ず、眠りが浅いと夢を見ると考えられているが、これはなかば間違っている。

 アメリカの生理学者、クライトマンとデメントは、ほとんどの人は毎晩夢を見ており、逆説睡眠の時が夢を見ている状態であるということを発見した。実際に同博士らの実験では、脳波が逆説睡眠の型を示しているとき、その人を起こして聞いてみると、80%の人が夢を見ていたと証明した。

 夢とは、現実におこっていないことを思い出すことである。夢をぜんぜん見ないとは、夢を見ても覚えていないということであり、夢見が多い少ないというのは、朝になって忘れてしまった程度による。

 逆説睡眠とは

 一晩の眠りには、2時間おきに繰り返される小リズムがある。この一つのリズムの中には4種の眠りがある。浅い眠り、中くらいの眠り、深い眠り、そして逆説睡眠である。このリズムは、一夜に3〜4回繰り返される。

 逆説睡眠の時には、ほかの眠りの時とは、はっきりと違った特徴的な身体の変化がみられる。

・ 外見は深く眠っているのに、脳波は目覚めに近い型をしめす。

・ ほかの眠りの時には、眼球はほとんど静止しているが、逆説睡眠中にはまるで映画の画面を見ているように、きょろきょろと早くて不規則な眼球運動がおこる。

・ 筋肉(骨格筋)の緊張がなくなり、身体全体がぐったりとなる。

・ 心臓や呼吸のリズムが乱れる。

・ 血流量の大きな増加が脳や陰茎に生じる。ふつう朝の目覚めは逆説睡眠の直後に起こることが多く、陰茎の勃起や老年者の脳出血が朝方におきやすい原因となる。

 逆説睡眠は、一夜のうちに20〜30分ずつ、3〜4回あらわれる。夢が逆説睡眠に付随して表れる現象だとすると、どんな人でも眠っている時間の5分の1は、毎晩夢を見ていることになる。

⇒ 夢は脳のどこで起こるか
 




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