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眠り 睡眠



 

 眠りとからだの変化

 眠っているときには、精神的、身体的にいろいろな変化が起こる。意識の水準は下がり、高等な精神活動も本能的な心の動きもなくなる。

<体性神経系の変化>

@ 筋肉
 肛門や膀胱の括約筋、眼輪筋などをのぞいて、筋肉の緊張は全般に弱くなる。

A 運動
 反射運動は弱まり、からだの大きな運動は起こらない。ときどき顔や手や足先に、こまかい運動がみられることはある。

B 眼球運動
 眠っているときには2種類の眼球運動がよくおこっている。一つはゆるやかに水平にふれるリズミカルな運動で、眠りに入るときや中等度の眠りのときによく表れ、一つははやく動く不規則な運動で、後述の逆説睡眠のときあらわれる。

<自律神経系の変化>

@ 体温は下がる
 
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A 循環系
 眠りの深さと並行して心臓の収縮力、脈拍、最大血圧が減少する。皮膚の血管は開いて充血するが、内臓は貧血になる。

B 呼吸
 浅くなり呼吸数は減少。

C 内臓
 胃、小腸の運動は弱まる。唾液、胃液、胆汁などの分泌は減少、腎臓、涙腺などの分泌も減少する。

D 瞳孔
 眠りとともに小さくなる。

E 発汗
 体温調節のための温熱性発汗は増す。精神運動による精神性発汗は減少する。

 2時間おきの小リズム

 「朝までぐっすり眠った」などという。しかし一夜の眠りはそんな単純な経過ではなく、約2時間おきに一つのリズムを繰り返している。これを眠りの小リズムといい、だれでも毎夜体験している。小リズムは、一夜の眠りのうちに3〜4回繰り返される。

<あさい眠り=入眠相>

@ コックリしかけては、ハッと気づくくらいの状態で、自分でも眠りを意識する。脳波を調べるとα(アルファ)波がなくなりθ(シータ)波があらわれる。

A 脈拍が遅くなり、からだの活動は低下しだし、眼球は左右にふわりふわりとゆっくり動いている。

B 外から刺激されなければ1〜2分でつぎの状態に移るが、音や光に敏感で少しの物音でもすぐ目が覚める。

C 意識は完全になくなっていない。うすぼんやりだが周囲のようすを知覚している。周囲と自分自身の知覚(自己意識)の境い目があいまいになり、寝入りばなの幻覚(入眠幻覚)を体験することもある。

<中くらいの眠り=中等睡眠相>

@ 眠りは急速に進み、脳波はよりゆるやかなδ(デルタ)波があらわれ、紡錘波とよばれる独特の波型があらわれる。
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A 意識が失われて、安らかな眠りがはじまる。脈拍はさらに遅くなり、眼球は止まり、静かな寝息を立て、刺激しても覚めにくくなる。

B 長いときは1時間以上続く。時間的には一夜の眠りに占める割合がいちばん多く、ふつうは30〜50分続く。

<ふかい眠り=深睡眠相>

@ 眠りはさらに深くなる。脳波はδ波が連続してあらわれ、紡錘波は認められなくなる。

A 寝姿は安らかな感じではなくなり、からだはぐったりとし、寝息はかえって高まってくる。刺激しても覚めにくく、ゆり起しても放っておくとすぐ元に戻る。

<逆説的な眠り=逆説睡眠相>

@ 深い眠りが20〜30分続くと、この相に移る。この移行は寝返りや大きな身動きがきっかけとなる。

A 脳波は入眠相と区別がつかず、眼球も覚めているときと同じ型の動きをする。脈拍や呼吸数は全般にやや増加するが、眼球運動があるときには独特の反応をする。眼球が動くと脈拍がはやまったり、ぎゃくに呼吸数はあさく息をつめたようになったりする。

B 呼んでも揺すっても覚めにくく、寝姿はぐったりとして、いかにも深そうに見える。

C 20〜30分続き、覚めなければ中等睡眠相へ移行する。目覚めの気分はこのときがいちばん良く、深睡眠相のとき起こされると頭はすっきりしない。

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