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眠り 睡眠



 

 眠りとは

@ 眠りには網様体が影響を与えている「新しい皮質」の眠りと、視床下部が支配する「古い皮質」の眠りとがある。この二つの眠りがたがいに協調しあって、わたしたちの日々の眠りをつくっている。「新しい皮質」のの眠りとは精神の眠りであり、「古い皮質」の眠りとは、からだの眠りといってよい。

A 視床下部→「古い皮質」という系統は、自律神経の中枢でもあり、からだの眠りをつかさどるだけでなく、昼も夜もからだの状態を支配している。視床下部の活動水準が上昇したときが、覚めたからだの状態であり、低下したときが、眠ったからだの状態である。

B 眠りに関しては「新しい皮質」の眠りよりも、「古い皮質」の眠りのほうに主導権がある。つまり、視床下部→「古い皮質」の系統がつくりだす、からだの活動水準が、あくまで眠りの状態を決める基準となっている。

● からだの活動がさかんなときは、いくら「いま眠ろう」と思っても、思いのままに眠りに入ることはできない。反対にからだがぐったりしてくれば、いくら頑張ってみても、起きてはいられない。

C からだの活動水準が高いということは、全身の機能が活発であるということである。自律神経系は活発にはたらき、脈拍や呼吸は速く、皮膚は血色よく、筋肉は力にあふれ、それにともなって精神も高揚している。はんたいに活動水準が下がると、からだはぐったりと力なく、精神的にもけだるくなってくる。
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 寝つきの良い人、悪い人

@ 眠りは「新しい皮質」の眠りと「古い皮質」の眠りの協調によってつくりだされる。この二つの協調がうまくいっていると質の良い眠りが生まれる。

A 眠りの主導権は「古い皮質」の系統がにぎっているが、「新しい皮質」の系統がまったく従属しているわけではない。ひじょうに疲れて眠くても、意志の力でこれに耐えてさめていることができるのは、この理由である。

B なにかの原因で精神的に興奮すると交感神経を揺り動かして、からだの活動水準を高めることがある。したがって眠りに入るためには、まず「新しい皮質」の活動水準を下げる必要がある。そうするとからだの活動水準を引っ張り上げていた力がなくなり、なめらかに眠りに入っていける。寝酒の効用はここにある。

● 「新しい皮質」は一定のリズムで繰り返している単調な刺激に弱い。子守唄で眠る赤ちゃん、単調な講義を聞いたときの学生の居眠り、車中のうたた寝、これらはみな音や振動による単調な刺激によって「新しい皮質」がマヒした結果である。

C 寝つきの良い人とは、「新しい皮質」のはたらきが思いのままに静まってくれる人か、もともと、からだの活動水準の低い人であり、寝つき悪い人とは「新しい皮質」が興奮してなかなか静まらないか、からだの活動水準が、高すぎる人である。

● ノイローゼによる不眠症となると精神の興奮がたかまりすぎて、からだが疲れていても眠れなくなる。
 
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● 思春期に多いナルコレプシーという病気では1日に何回か耐えられない眠りがおそって眠りこんでしまう。これは「古い皮質」の系統の調子がくるい、日に何回もからだの活動水準が低下するためである。

⇒ 眠りとからだの変化
 




 

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