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眠り 睡眠



 

 眠り

 不眠も寝だめもできない

@ アメリカで行われた断眠の実験によると、肉体にも、脳にもかなりの障害がおこることが証明されている。眠りをとらないと2〜3日目から、いらいらしたり記憶が悪くなったり、錯覚や幻覚も生じるといわれている。

A また断眠実験のあとで、好きなだけ眠らせると12〜14時間で回復する。つまり正常な脳は、熟睡すれば15時間以上は眠れないことになっている。

● 断眠の公認の世界記録は、1964年、アメリカの高校生が記録した264時間12分(11日間12分)である。

 脳にある睡眠センター

@ 眠りとは、からだ全体におきてくる生理学的な変化である。脳も内臓も筋肉も、心臓さえも、眠っているあいだははたらきが弱まっている。
 
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A 眠りを総合的にコントロールしているのは、脳にある睡眠と覚醒のセンターである。ここでは、からだの生理機能の運転状態を総合的に見ながら、覚めている状態から眠りへ、眠りから目覚めの状態へと微妙な変換作業をコントロールしている。

 脳幹の網様体と、脳幹の視床下部がその場所で、大脳皮質の活動水準を支配する「意識の座」と同じである。

B 網様体は視床を介して「新しい皮質」の活動水準を左右し、視床下部は主として「古い皮質」の活動を高めたり低めたりしている。いっぽう視床下部は「新しい皮質」の活動水準にも影響を与えている。

 感覚刺激の量が眠りを左右する

@ 朝、目覚める場合には、窓から差し込む太陽の光、自動車の音、子どもの泣き声などの、からだの外からのたくさんの刺激や、尿意などのからだの内部の刺激によって眠りが破られることが多い。

A 寝つくときには、明りを消し、テレビの音を止めるなどして、感覚刺激の量をできるだけ少なくすると、はやく眠りにおちいりやすい。

B わたしたちの意識の水準は、網様体や視床下部へ流れ込む感覚刺激の量によって左右されている。感覚の刺激が多ければ、網様体や視床下部の活動はさかんになり、したがって意識もはっきりしてくるが、ぎゃくに少なければ意識の水準は低下し、眠気をもようしてくるということになる。

 睡眠の生理は太陽の運行にしたがう

@ たとえ夜はたらき、昼に寝ているという人がいても、わたしたちの眠りと目覚めの基本的な生理は太陽の運行に合わせて作られている。しかも眠り8時間、目覚め16時間というリズムは世界中どこへいっても変わらない。

A 感覚刺激の量が眠りと目覚めに影響を与えていることは確かだが、どんなに刺激を少なくしておいても、朝になれば自然に目覚めるのは、わたしたちのからだの活動が、1日のリズムに支配されているからである。

B 朝、目覚めて、その日の活動がはじまるということは、からだの活動水準が上昇してくるということである。また疲れて眠くなったということは、からだの活動水準がぎゃくに低下してきたということである。
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C 太陽の運行にあわせたこの24時間周期のリズムは、視床下部や下位脳幹でつくりだされていると考えられる。リズム活動がなにによって起こるかということは、特殊な化学物質のはたらきによるとしか、まだはっきり分かっていない。

⇒ 眠りとは
 




 

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