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脳波 正常脳波



 

 脳波の性質

 脳波は年齢によって違う

@ 正常脳波といっても、子どもと大人では、ひじょうに差があり、同一年齢の大人のあいだにも個人差がある。

A 脳波は、幼児期にはδ(デルタ)波のように、ゆっくりした波(徐波)を多く出しているが、小児期になるともっと規則正しいθ(シータ)波となる。しだいに徐波は減って、平均周波数がはやくなっていく。

B 13歳前後から思春期にかけて、ほぼ成人型のα(アルファ)波となる。成人のα波の電圧はふつう20〜80マイクロボルト(1マイクロボルトは1ボルトの百万分の1)の範囲にある。

 脳波は意識状態によって変わる

@ 大人がベッドに横になって、目を閉じて何も考えない状態、つまり肉体的、精神的に安静な、くつろいだ状態では、1秒間に約10回の、規則正しいα波があらわれる。
 
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A 書物を読む、考え事をする、感情が高ぶったときなど、緊張した精神状態では、1秒間に14〜25回の、電圧が小さく、はやいβ波が出る。

● 静かな部屋で、椅子に楽に腰掛けさせ、目を閉じさせ、なにも考えないようにすると、きれいなα波が出る。目を開けさせると、とたんにアルファ波は消えて、β波が出る。目を開けて周囲を見るという精神活動によってα波はおさえられるが、ふたたび目を閉じると、もとのα波になる。

● 目を閉じたままでも、暗算をやらせたり、音をきかせたり、おどろかせたりすれば、α波は消えβ波となる。

B くつろいで、α波がよく出ている状態から、しだいに眠気が差してくるとα波の振動数は遅くなり、1秒間に4〜7回の振幅をもつθ波のような徐波に変わる。さらにそのうえに、1秒間に13〜14回の振動数をもった紡錘状の波が、さざ波のようにのってくる。

C もっと眠りが深くなり、熟睡状態になると、1秒間に1〜3回くらいの、ゆったりとした、しかも電圧の大きいδ波があらわれてくる。

D このように、精神が緊張しているかゆるんでいるか、眠っているかということ、つまり意識の水準に対応してそれぞれ特有の型の脳波があらわれる。したがって、脳波を見れば、その人がどんな意識状態にあるか、はっきりと知ることができるのである。

 異常な脳波

@ 異常脳波には、二つの型がある。一つは、てんかんなどの病気にみられる「けいれん波」であり、一つは、大人でありながら正常なα波がみられずθ波やδ波があらわれる。「徐波化」の傾向のもので、一般的には脳の機能低下というものである。

A けいれん波は、一群の脳細胞が同時に興奮してしまうためにおこるもので、するどい、電圧の大きな棘波(きょくは)とよばれる波型をしめす。棘波は正常脳波のあいだに散発性にみられたり、また連続してみられることもある。

B 棘波は、しばしば徐波をともなってあらわれるが、棘波と徐波が規則正しく、1秒間に3回という回数でひろく認められるのは、発作性の意識喪失(小発作てんかん)のときである。
 
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⇒ 脳波の効用
 




 

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