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条件反射 学習行動



 

 学習行動も条件反射

@ ソーンダイクの実験

 パブロフと同じころ、つまり19世紀の終わりころから、動物の学習行動の研究がアメリカの心理学者たちによってさかんに行われた。ソーンダイク(1874〜1949)は、動物が飢えや渇きの欲求があるとき、「試行錯誤」行動をとることに注意した。

<実験例>

● 飢えたネコを、かんぬきの付いた箱のなかに入れる。

● 箱の外へ餌をおく。

● ネコは箱をひっかいたり、かんだりといった、餌を食べるという目的と無関係ないろいろな行動をとる。(試行錯誤行動)

● そのうちネコは偶然にかんぬきを開け、外へ出て餌を食べる。

● 実験を繰り返すと、ネコはしだいに無用な行動はしなくなり、すぐかんぬきを開けるようになる。

A 操作性条件づけ

 ソーンダイクはこの実験にもとづいて、「学習」は「練習」することと「効果」があることによって得られることを指摘した。ネコの実験例にみられるように、動物が環境に積極的に働きかけ、これが刺激となって満足すべき効果を得る。
 
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 このようにして新しい適応行動を習得する脳のしくみは、内臓の条件反射のばあいと同じであるから、これを操作性(道具性)条件づけという。

● パブロフの条件反射(古典的条件づけ)と違う点は、はじめに行動することであって、このなかの適応行動が学習された行動となる。

B 動物の学習行動とは、行動の記憶を脳に残すことによってつくられた条件反射である。

 学習が行なわれるまでには、次のような過程を経る。

● 飢えや渇きのような欲求が動機となって、いろいろな行動がおこる。

● 欲求が満たされるまでには、何度も試行錯誤行動をする。

● 偶然によってある行動が目的を達すると、この経験が脳のなかに記憶の痕跡をつくる。

● 何度もその行動をすることによって目的と行動が結びつく。

● こうなると、つぎからはこの学習された行動、すなわち条件反射によりたやすく目的を達するようになる。

C 学習には動機と報酬が必要である

 学習のばあいは、行動をおこさなければ目的は達せられない。したがって行動をおこすための動機が必要であり、動機が強ければ学習ははやくできるし弱ければ学習しにくい。また行動によって条件反射をひき起こすためには報酬(餌)が得られることが必要であり、行動を記憶として残すためには反復練習することが大切である。

 ヒトの学習にも同じことが言える。

⇒ 脳波とは

 
 
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