脳のはたらき 条件反射の法則

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条件反射 汎化の現象



 

 条件反射の法則

@ 汎化(はんか)

 唾液条件反射ができあがると(条件付け)、メトロノームのかわりにベルを鳴らしてもブザーを鳴らしても唾液が出る。このように、似た刺激が脳に同じ反応をおこすことを汎化の現象という。

A 分化

 1千サイクルの音をきかせたときにだけ餌を与え、500サイクルの音をきかせたときには、餌を与えないような二つの操作を比較させて、何回も繰り返していると、音は音でも1千サイクルの音をきかせたときにだけ唾液が出るようになり、500サイクルでは絶対に反応をおこさないようになる。これを分化の現象という。

B 消去

 メトロノームによって唾液が出るように条件付けができたあとで、条件刺激ばかり与えて、餌を与ええないと唾液は出なくなる。これを消去という。消去されたあとで、ふたたびメトロノームのと餌を組み合わせると、また唾液が出てくる。

C 条件結合は一時的

 中枢間の条件結合は一時的であり、いつでも道は開いたり閉じたりできる。条件結合とは条件しだいで、いかようにも変えられる一時的な結合という意味である。
 
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D ショックは条件反射を消す

 非常に強い精神的な刺激を受けるとせっかくできあがった条件反射はなくなってしまう。

 ブイコフの実験

@ 内臓も条件反射をする


 パブロフの弟子のブイコフは、唾液分泌のほかに、自律神経系が支配する内臓器官のはたらきを条件反射でひき起こすことに成功した。犬にアドレナリンを注射すると、呼吸は荒くなり、心拍がはやくなる。何回も注射しているうちに、犬は注射器をみただけで同じような反応をみせる。

A 内臓の刺激も条件刺激になる

 犬の胃のなかにゴム球を入れ、気づかれないようにそのゴム球をふくらませる(条件刺激)。つづいて犬の前肢に電気刺激(痛み)を与えると、犬は前肢を曲げて痛みをさける。この二つの刺激を繰り返すと、ゴム球をふくらませただけで、前肢を曲げるようになる。これは内臓から出る信号が脳のはたらきに影響を与えることを証明した実験である。

B 脳がからだを支配する

 ブイコフをはじめとするパブロフ学派の研究はわたしたちのからだのあらゆるはたらきが、心臓・血管・呼吸器・消化器・排泄器などの内臓のはたらきだけでなく、代謝や免疫にいたるまで大脳の支配下にあって、生活環境に適応していることを証明した。また睡眠やノイローゼやヒステリーなどの原因にも、条件反射が関係することをしめした。

⇒ 学習行動も条件反射
 
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