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パブロフ 条件反射


● 反射とは ● 反射の種類 ● 反射のしくみ ● 平衡反射
● 条件反射とは ● 条件反射の法則 ● 学習行動も条件反射

 条件反射とは

 生まれつき備わっている反射に対して、生まれてから、ある条件のもとで、初めておこる反射を条件反射という。条件反射という言葉は、日常よく使われ、また至る所で見られる現象である。

● 熊はサーカスでは使いにくいといわれているが、あるサーカス団には、見事な曲芸をする熊がいる。条件反射を応用して仕込んだのだといわれている。

● 池のふちをコツコツたたいて、餌をやる習慣をつけると、コツコツたたいただけで、魚が寄ってくる。これも条件反射である。

 パブロフの条件反射

 条件反射は、ソ連の生理学者パブロフが打ち立てた学説である。

@ 靴音とよだれから
 パブロフはノーベル賞受賞(1904年)の対象となった消化腺の研究をしていた時に、実験に使っていた犬が、いつも餌をもらう小使いの靴音で、よだれを垂らしたことにヒントを得た。

A 条件反射の仕組み
 パブロフは靴音と唾液の分泌の奥に潜む仕組みに目をつけ、餌を期待する心の動きと唾液の分泌との結びつきの仕組みを明らかにした。つまり、特定の靴音→食べ物→唾液という繰り返しがあって、いつの間にか靴音→唾液という本来は無関係な二つの事柄が結びついて反射が起こるというのである。

B 二つの中枢に道ができる
 犬にメトロノームの音を聞かせ、その後で餌を与える、この組み合わせを何回か繰り返すと、犬はメトロノームの音を聞くだけで、唾液を分泌するようになる。この事は犬の脳にある聴覚中枢と唾液分泌中枢との間に新しい道ができたからであり、唾液が出てくることは、次に餌が口に入ることを期待しての反応である。

C 無条件反射と条件反射
 パブロフは、餌が口の中へ入ったとき起こる唾液分泌は、生まれつき備わっている反射であるので無条件反射、この無条件反射と結びついた知覚信号(靴音やメトロノーム)を条件刺激、この刺激によって新しくできた中枢間の結合(この場合は聴覚中枢と唾液分泌中枢)を条件結合と呼んだ。そして、この条件結合が成立して結果おこる反射を条件反射と呼んだ。

D 条件刺激
 動物の場合、条件となる刺激は99%まで、音・光・痛みなどの感覚刺激である。人間となると、抽象的な事でも条件刺激となる。

E 言葉や文字も条件刺激になる
 私たちの瞳孔は、光を照らすと縮小する(瞳孔反射)。弱いベルの音を聞かせては、瞳に光を当てることを繰り返すと、ベルの音だけで瞳孔は縮小するようになり、条件反射が成立する。これが極端になると、ベルという言葉を聞いたり、文字を見ただけで瞳孔は縮小するようになる。

● 梅干を思い浮かべるだけで唾液が出るのも同じ理由である。

⇒ 条件反射の法則
 



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