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きき手 きき脳



 

 きき手ときき脳

 きき手

@ 字を書いたり、箸をもったりするような片手でできる動作には、ふつうどちらか一方の手を決めて使う。敏速に、正確に、しかも力が強く入るためで、これがきき手である。

A 人間では右手利きのほうが左手利きよりずっと多い。左手ききのわり割合は(両手ききを含めて)右手ききの5〜10%くらいとされ、性別では男のほうが女よりも左手ききが多い。

B 生まれたばかりの赤ちゃんは両手ききであるが、きき手があらわれはじめるのは1〜2歳からで、学齢期までにはかなりの動揺がある。きき手が固定するのは学齢期以後のことである。

C きき手が決まる原因には、遺伝による先天的要因と、生後の環境の影響や社会的な要請による後天的要因がある。現在では、この二説が対立しているがどちらも無視することはできない。

D きき手のほかに、きき目、きき足もある。これは、きき手と同じ側がふつうであるが、例外も少なくない。
 
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 神経路は交差している

@ 大脳半球は左右に分かれているが、ふしぎなことに大脳皮質から手足やからだの各部位に行く神経路は、延髄のあたりで左右交差している。したがって、右半身の運動や感覚をつかさどる部分は左脳半球にあり、左半身の運動や感覚は右脳半球に支配されている。

A 外傷や脳出血などによって、左脳半球の運動野や、左右交差する場所より上で左側の運動神経かこわれると、からだの右半身が不随となる。

 きき脳

@ からだの単純な運動や感覚だけなら大脳の左半球も右半球も、そのはたらきに大差はない。ところが人間に固有なことばの理解や表現、読み書き、計算能力などは、右手ききの人では左脳半球がつかさどっている。これをきき脳という。

A 左手ききの人でも、ほぼ半数以上はやはり左脳半球がきき脳である。しかし左手ききの人のばあいは、右脳半球がきき脳のひとや、両脳きき(両手利きと同じで、どちら側の大脳半球でも、ことばや読み書きができる)も交じっており、きき手ときき脳の関係は複雑である。

B ことばの発達には、きき脳が固定する必要があると考えられる。きき脳が固定するのは、きき手の決まる時期とほぼ並行する。いったん固定すると、簡単には反対側に移らない。

⇒ 記憶とは

 
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