脳のはたらき 感情

私たちのからだと健康
TOP > 脳のはたらき > 泣きと笑い

泣き 笑い



 

 泣きと笑い

 泣きと笑いの意味


@ はげしく表れる身体的表現である

 泣き笑いはそれぞれ怒りや悲しみの感情と、よろこびや快さの感情の表情や身ぶりの上での表現である。

 感情はいっぱんに心の欲求が阻止されたとき、または阻止がとけて成就されたときにおこる心の動きであるが、その不快さと快さの最も急激な外への表現が泣きと笑いである。その瞬間には、高まった感情的エネルギーが爆発して解消され、あとには平静な心が戻ってくる。

A 多彩に色づけされる

 泣きと笑いは、本来、人間固有のものとされており、生物学的な情動の表現としてのほかに、いろいろな社会的意味も含まれている。それらには表現の強さや抑制のあり方から、号泣ー忍び泣き、哄笑(こうしょう)ー微笑などいろいろある。また、他の種類の情緒(恐ろしさ・憎さ・恥ずかしさ・愛らしさ・誇らしさ)などが加わることによって、いろいろ色づけされてくる。

 泣きと笑いの型

<笑いの種類>
 
スポンサードリンク
@ うれしさの笑い

 これは本来、よろこびの生物学的な身ぶりの一種である。生後間もなくの乳児が、じゅうぶんな母乳を飲んだときなどにしめす。うっとりとした表情に萌芽がみられる。身体的、感覚的な要素が強い。

● 生後2〜3か月から始まる。4〜6か月から、手足をバタバタさせて喜ぶようになり、2〜3歳ころからは、言葉でも表現する。成長にしたがって、笑いにいろいろな意味が加わってくるが、これが基本的な笑いであることには違いない。

A おかしさの笑い

 生後2〜3歳ころには、かなりこれがはっきりしてくる。他人が変わったことをしたり、おどけたことをするのを見て笑う。状況にそぐわないへまを見たとき、期待と現実とのはずれたとき、あるいはこころよい方向への緊張の開放があったときなどに見られる。

● 機知の笑い、諧謔(かいぎゃく)の笑いもこれに入る。

● 笑いは、いつも善意と好意に満ちたものとは限らない。あるときには世の中の習慣からはずれた行為をした人をなじり、からかって笑い、社会習慣をまもるはたらきもする。

B 気持ちを伝える笑い

 これはもっとも社会化された段階の笑いであり、なかば無意識にせよ、演技的に表現される笑いである。

● あいさつの笑いにみられるように、これは相手にたいして好意と受け入れの気持ちを伝える笑いであり、知的な抑制を受けていて、哄笑(こうしょう)の型を取らず、微笑の型をとる。

<泣きの種類>

@ 怒りと不満の泣き


 生後間もなくから乳幼児は、空腹や、おむつの濡れなど不快な身体的刺激のあるとき、欲求の満たされないとき、おどろいたときなどにさかんに泣く。欲求不満による泣きは、強い号泣の型を取りやすく、2歳ころにかけて増加するが、3歳ころから、ことばの表現が可能となるにつれて減少する。
 
スポンサードリンク
● 6歳ころ、幼児はもっともおこりやすく、かんしゃくを起こしやすいが泣きは少ない。

A 悲しみの泣き

 4〜5歳ころから怒りや不安の泣きは少なくなり、きわめて不快な時か、叱られたときにだけ泣くようになる。また、人前では泣いても、誰もいないと泣かないというような差が出てくる。しだいに泣きへの抑制は高まり、学齢期になると悲しくても外では泣かず、家に帰ってはじめて泣くことも見られる。

● 大人になれば、泣きはほとんど見られず、よほどの感情的危機にさいしてしか表出されない。

B 泣きの社会性

 人間は、本来こころよさを求める傾向があり、笑いは広く世の中に受け入れられるが、泣きはいっぱんに拒否される。たいていの成人はよほどの悲しみでも人前では泣かず、ごく親しい人の同情や憐憫(れんびん)を求めるときに他人に表出される。

⇒ 泣き、笑いの脳のしくみ

 




 

Copyright (C)  私たちのからだと健康 All Rights Reserved