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 高等な精神活動「知・情・意」

 「知・情・意」とは、食欲や性欲などの本能と違って、人間だけが備えている高等な精神活動である。知とは理解し判断する知能、情とは喜びや悲しみの感情、意とは人間の行動を動かしていく意志である。

 高等な精神活動の働き方

 私たちの、もろもろの心の働きは、次のようにして起こる。いま、庭先に咲いた赤いバラの花を見たと仮定して、その時の「心の動き」を追ってみよう。

@ 知覚が行なわれる

 バラの花が目に映ったとき、脳の中では、それが花であり、その花がバラであるという判断は、まだ十分に起こっていない。鏡に映る映像のように花の姿が意識にのぼっているだけである。これを「素朴な知覚」という。

A 判断され認識される

 素朴な知覚は、過去の記憶に照らし合わされて、はじめて、いま映っているのがバラの花で、赤い色をしているということを理解し、判断する。

B 意志が動く

 赤いバラの花だと判断がつくと、見ている人間の個性にしたがって、バラを撮影しようとか、切り取って花びんに生けようという意思の発動が起こる。

C 手順を追って実行される

 この意志にしたがって、それにかなった行動を起こす計画が立てられる。そして撮影したり、切り取るといった行動が起こる。

D 想像し、推理する
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 その間にバラの花をもとにして、恋人のことを想像したり、過去の体験から、においの良いことを期待したり、虫が付いていないかと気をまわしたりする。これらはすべて人間だけに、とくに発達し、下等な動物では見られない心の働きである。

⇒ 知能とはなにか
 

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