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感覚 特性


 感覚の一般的特性

 感覚は直ぐには起きない

 感覚器が刺激されても、直ぐに感覚は生じないで、いくらかの時間のずれがある。この時間的なずれは、弱い刺激に対しては長く、強い刺激に対しては短い。この性質はどの感覚器についても言うことができる。

 強い光で目を刺激した場合、感覚が起こるまでには、0.07秒ほどかかる。このうち、目から脳まで伝わるのに、約0.03秒かかることが分かっている。この値は、感覚が生じる時間より短いから、感覚が生じるためには、脳へ伝わるだけではだめで、それからなにごとかが起こらなければならないことが分かる。つまり脳細胞の活動が想定されるのである。

 感覚はあとを引く

 刺激が去っても、一度おこった感覚は、すぐにはなくならないで後へ引く。視覚の場合が一番はっきりしているが、ほかの感覚でもこの性質はある。これを残像という。

 感覚は慣れによって鈍くなる

 ガスが漏れていても、部屋に入ったばかりの人はよく気がつくが、その部屋に長くいた人は気付かずにいることがよくある。同じ刺激が続くと、感じのほうは鈍くなり、刺激はあるのにこれを感じなくなる。これを順応という。

 順応は、ふつうは感じに鈍くなる方向に起こるものであるが、目の場合は特別で、暗い所にいると目の感じはだんだんよくなる(暗順応)。

 感覚は刺激の強さの対数に比例する

 感覚の強さは順応状態で左右されるが、順応状態が一定なら、刺激が強いほど感じも強くなる。しかし、刺激の強さが、10,100,1000であったときに感覚のほうも10,100,100の割合になるかというと、せいぜい1・2・3の割合に増すだけである。

 感覚器を刺激すると、感覚神経に活動電位が生じる。これが信号となって刺激を脳へ伝える役目をしているのであるが、この場合、刺激の強さは活動電位の数にほんやくされる。

 刺激の強さが10のときに、活動電位が一つ出るとすれば、刺激を100にすると活動電位が二つ出るといった割合である。

 感覚は対比によって強められる

 目や耳は遠方のものの形・方向・距離などを認識し、皮膚はこれに接するものの性質を判断するのに役立つ。こうした外界の認知に共通する特性は対比(コントラスト)ということであり、相違を強めて感じるということである。
 
 白や黒を単独に感じるときの白や黒の感じよりも、白と黒を並べて感じたときのほうが、白や黒の感じは強い。大小・強弱といったように、対象に差があるときには、この差を強めて感じるような仕組みが、脳にある。したがって、感覚には錯覚が付きまとうのがふつうである。

⇒ 知・情・意
 



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