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感覚と脳


● 感覚とは ● 脳の刺激と感覚 ● 感覚の種類
● 感覚の一般的特性

 感覚は脳で起こる

 目で見る、耳で聞く、舌で味わうという。しかし、実際に感じる場所は目や耳ではなく、脳である。どんな感覚でも、それが起こるためには、目・耳・鼻・皮膚などの各感覚器が、光や音などの刺激を受け入れ、その結果、信号が感覚神経を伝わって、脳のそれぞれの場所(間隔野)へ伝えられ処理されなければならない。

 感覚と同じ意味に使われたり、少し違った意味で用いられる概念に知覚がある。この場合は、感覚という言葉で感覚器から脳に与えられて素材を表し、知覚という言葉で、この素材を用いて認識を構成する働きを表すことが多い。

● ピアノの音を聞く場合、ただ音として聞こえるものが感覚であり、その音をピアノの音として聞き、さらにベートーベンの「月光の曲」と判断するのは知覚ということになる。

 知覚とは感覚を素材にし、過去の経験に照らして判断することである。

 意識がなければ感覚は起きない

 眠っているときでも、目覚めているときと同じように、感覚器は刺激を受け入れ、信号を脳へ送っている。しかし、感覚器がいくら刺激されても、これに相当する脳が働かなければ感覚は生じない。つまり、感覚は意識があってはじめて成立する。

● よく眠っているときに蚊に刺されてもなんの感覚も生じないが、無意識に、蚊を追い払う動作をする。この場合は、皮膚という感覚器は、感覚の窓口として働くのではなく、反射の窓口として働いている。この意味で、目・耳・皮膚などの感覚器を受容器とも呼ぶ。
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