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 情動とからだ

 情動とからだの変化

 情動が起こると、そのときには必ずからだにも変化が起こっている。これはよく知られていることで、わたしたちには、からだの変化を言い表す言葉によって、そのときの情動を言い表している。

 「手に汗をにぎる」「息をのむ」「身の毛がよだつ」などがその例である。このからだの変化は、自律神経や内分泌のはたらきの変化によっておこされる。

@ 手に汗をにぎる
 怒り、恐れ、不安などの情動興奮が起こると、交感神経のはたらきによって汗腺の活動はさかんになる。ことにわきの下、手のひら、足底の発汗が目立つ。これらの発汗は、精神発汗と呼ばれる。

A 顔色を変えて怒る
 怒ると血管運動神経によって皮膚の血管が収縮し、あるいは拡張して、そのために血流量が変わる。皮膚血管の収縮や拡張が顔面にあらわれると、顔色が青ざめたり、紅潮したりする。「青筋を立てて怒る」のも、このためである。
 
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B 身の毛がよだつ
 皮膚の温度は、血管の収縮、あるいは拡張に応じて、下がり、あるいは上がる。皮膚の立毛筋は汗腺とともに交感神経のはたらきのみをうけている。恐怖におそわれた時、鳥肌になるのは、立毛筋が収縮するためである。

C 胸がおどる
 心臓や血管も情動の動きに鋭敏に反応する。心臓の拍動は高まり、血圧はあがる。呼吸は、驚き、嘘をつこうとするとき、また不安状態になどに敏感に反応する。

D 眼の色が変わる
 瞳孔は交感神経のはたらきによって大きくなり、副交感神経のはたらきによって小さくなる。怒り、恐れ、おどろき、緊張などにより、交感神経が強くはたらくと眼裂が大きく開き、交感神経性の少量の涙が目を輝かせる。

E 口がかわく
 副交感神経のはたらきが強いときは、うすい水っぽい唾液、交感神経のはたらきが強いときは、ねばい唾液が出る。興奮したとき、恐怖のとき、怒ったときには、交感神経が強くはたらいて口がかわいてからからになる。

F からだをふるわす
 恐怖や怒りが強いと、交感神経は運動神経まで動かして筋肉を緊張させる。緊張がひどいときには、からだはぶるぶる震えてくる。「思わずこぶしを握る」のも「地団太踏んで悔しがる」のもこのためである。
 
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G 名演技は情動をともなう
 情動が起こっている真似をしただけでは、からだの変化は起こらない。真の情動でないことは、なんとなくすぐわかる。舞台における俳優が、登場人物の、その場にふさわしい情動を実際に起こして演技したときは、からだのすみずみまでその情動の身体的変化がおこり、そのため、演技は真に迫ったものとして、わたしたちに共感を呼び起こす。

⇒ 情動と内臓
 




 

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