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自律神経系のしくみ


 生命を営むうえで欠かせない自律神経系のしくみ

 自律神経系には、これを統合する中枢があり、内臓の情報を中枢に伝える上行神経路と、中枢からの命令を内臓へ送る下行神経路がある。

@ 中枢は視床下部
 自律神経系の最高司令部は間脳の視床下部という場所である。ここで自律神経系全体の働きが統合され調節されている。内臓の状態をチェックし、これに指令を与えるのが視床下部の働きである。

● 視床下部は、密接な関係のある「古い皮質」の影響を受けやすい。したがって、「古い皮質」で起こる情動(怒り・不快・恐怖など)によって自律神経の支配下にある内臓器官の働きには、しばしば変化が起こる。

● 自律神経系の調節は、生命を営むうえで欠かせないものであるから、どんな動物でも視床下部はよく発達しているし、構造や働き方もよく似ている。
 
A 上行神経路は「声なき声」
 内臓の壁にある受容器から出る神経路で、本質的には体性神経系の感覚神経と変わらない。ただ、この神経路を上行する信号は、感覚としての意識現象を起こさないため、意識されない。

B 下行神経路には2種類ある
 視床下部からの命令を内臓に伝える下行路には、二つの系統がある。神経の出る場所、神経の末端から分泌される物質の違いによって、交感神経と副交感神経の二つに分けられる。ふつう自律神経という場合には、この二つの下行する神経系を指すことが多い。

● 交感神経
 視床下部から出て、脳幹を経て脊髄に下がる。性髄から脊椎骨の両側を走る交感神経幹へ入り、腹腔神経節、腸間膜神経節を通って各器官へ分布する。

● 副交感神経
 脳幹(中脳・延髄)と仙髄の二つの領域から出て、内臓の筋肉や腺に分布する。

中脳 →動眼神経→眼球
延髄 →顔面神経→涙腺・顎下腺など
→舌咽神経→耳下腺
→迷走神経→心臓・胃・腸など
仙髄 →骨盤神経→膀胱・直腸・生殖器


⇒ 
交感神経と副交感神経
 





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