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集団本能 孤独



 

 孤独感とは

@ 集団からの疎外で起こる

 人間には、ひとを恋い、相寄り相助けて、集団をつくって生きる本能がある。大勢が集まればそこに感情や意志の交換が行われる。相互の思い、考えを交流する手段が、もっとも進化したのが人間であり、集団や社会をつくって生活するのが自然の姿である。

 したがって集団や社会から疎外されると、人間は孤独を感じさびしさにおそわれる。

A 人間性に反するもの
 孤独は元来人間にとって変態であり、例外であり苦痛である。そのため、仲間から隔離することは、むかしから刑罰としてさえ使われているのである。孤独に長く置かれると、健康な精神のはたらきがくずれてノイローゼとなり、さらに錯覚や幻覚さえ起こる。このことは探検隊や難船した人の記憶が語り戦争捕虜が洗脳されたときに経験し、心理学者が実験的に経験している。

 孤独の症状例
 
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@ 憂うつになる
 南極に6ケ月間滞在したボイド将軍、難船して65日間いかだで漂流したボンバード博士の回想録に「環境はひとを変える」という言葉がある。憂うつになり、音やにおいを熱望し、人恋しさにもだえたと言っている。また、なにが自分の想像で、なにが事実なのかあやしくなったと言っている。

A 幻覚や妄想が起こる
 北極に14日間一人でいたリッター女史や、世界の海を一人で航行したソロコム船長のばあいは、幻覚、妄想が起こっている。リッター女史は雪の上で怪物を見、スキーですべる音を聞き、北極の月に光に自分が溶け込んでしまうように思った。

 つまり人間離脱の状態を体験したという。ソロコム船長は危機的な場面になると幻影の人物があらわれて、たびたび彼をはげましてくれたという。

B 真実と虚偽の判断がなくなってくる
 朝鮮戦争のとき、北鮮に捕虜になったデーン少佐と、中国で洗脳をしいられたリフトンの報告によると、思想を改めるように命ぜられて独房に放置され、まったく孤独状態になった結果、「自分の思考判断をたもつことが困難であった」「真実を検討したり、多くの見解のなかで、どれが正しいかを考えることができない」という状態になった。心身ともに不安定となり、憂うつになり、自殺をくわだてたという。
 
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C 彼らの状態は、いずれも社会や家族との同一化がへだてられたために自信を失い、動揺し、ひとが変わったことを示している。

⇒ 孤独と健康
 




 

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