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 扁桃肥大

@ 扁桃の種類
 扁桃組織はその位置によって咽頭扁桃、口蓋扁桃、舌扁桃と呼ばれる。咽頭扁桃は鼻腔と咽頭とのあいだ、口蓋扁桃は口腔の奥の両側、舌扁桃は舌の付け根にある。

・ふつう扁桃腺と呼んでいるのは口蓋扁桃であり、アデノイドというのは咽頭扁桃である。

A 扁桃の発育と肥大
 扁桃組織は温血動物の特徴の一つであり、人間では非常に発育がよい。出生直後ではほとんど認められないほどであるがしだいに発育肥大し、幼少年期にはいちじるしく大きさを増し、青壮年期に最大になる。しかし発育肥大の程度には個人差がある。

B 発育肥大の順序と方向
 発育肥大はまず咽頭扁桃、ついで口蓋扁桃、最後に舌扁桃と上方から下方へ向かう傾向がある。したがって咽頭扁桃肥大は比較的低年齢(4〜8歳)において、口蓋扁桃肥大はすこし年長の児童において、舌扁桃肥大は青壮年以後のおいて問題となる。

C 生理的肥大と病的肥大
 軽度の肥大は生理的である場合が多く、高度の肥大は病的と考えてよい。また肥大には年齢的にも差異があり、とくに小児の場合は肥大しているからただちに病的であるとはいえない。扁桃の表面が平らでやわらかく、丸みを帯びている場合はだいたい生理的な肥大である。表面がかたい場合には、炎症を繰り返す病的な肥大とみてよい。
 
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・高度の肥大は慢性炎症を有し、局所的な障害のほかに全身的な障害の原因ともなることが多い。

 <咽頭扁桃肥大症=アデノイド>
 症状
@ 鼻づまり
 咽頭扁桃が肥大すると鼻閉塞がおこる。持続する鼻づまりのために口をあけて呼吸する習慣がつき表情に乏しいぼんやりした顔つきになる(アデノイド顔貌)。睡眠が浅く、いびきをかき、夜ビックリして飛び起きたりする。

・正常な呼吸が行われないために、歯並びが悪くなったり、扁平胸、漏斗胸、ハト胸になったりする。

A 難聴と耳鳴り
 咽頭扁桃の側方に耳管の開口部があるために、咽頭扁桃が肥大すると圧迫されて耳管の閉鎖や狭窄がおこる。そのため耳がふさがったような感じになり、難聴や耳鳴りがおこる。

・中耳炎をしばしば起こし、慢性中耳炎の原因ともなる。

B 気管の炎症とリンパ節の腫脹
 口で呼吸するために咽頭・喉頭・気管・気管支の炎症を起こし、かぜをひきやすく、頚部のリンパ節がはれる。

C その他の症状
 呼吸障害のために運動が不活発になり、根気が続かず、注意力が散漫になる。しばしば偏食がみられる。

 治療
@ 全身の検査
 全身的な検査をする。同時に鼻腔、口腔、耳などの検査、とくに聴力検査を行なっておく必要がある。

A 手術療法
 年齢が加わると症状が消退することがあるから、程度によってはしばらく保存的に経過を見る。しかし、症状が顕著な場合にはアデノイド切除術を行なう。

・アデノイドの手術は外来でもできるが、入院して手術することが望ましい。

 <口蓋扁桃肥大症>
 症状
@ 呼吸障害や嚥下障害がおこる
 高度の肥大の場合には呼吸障害と同時に嚥下障害がおこり、いびきをかき、大きな固形物は飲みこめない。食欲不振や偏食になる。

A 全身的な影響をともなう
 多くの場合慢性の炎症があり、全身的な影響と同時にアデノイドがみとめられることがある。

 治療
@ 手術的療法
 扁桃切除術や扁桃摘出術が行われる。
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A 放射線療法
 レントゲン照射療法やラドン針挿入療法がある。血液病、出血素因、心臓病、全身疾患の場合に行なう。

 <舌扁桃肥大症>
 症状
@ 思春期以後に起こる
 咽喉頭、食道んのがんを心配して医師を訪れる場合が多い。

A のどや食道入口の異常感
 異物感、圧迫感などがうったえられる。何か引っかかるような感じ、とくに唾液を呑み込むときに感じる。しかし、食物の嚥下困難はない。

B 舌扁桃が左右とも肥大する
 舌根部と喉頭蓋との間が狭くなり、時には接触しているような場合もある。

 治療
@ 保存療法
 炎症のある場合には消炎剤、各種トローチを投与する。精神安定剤を用いることもある。また、電気焼灼、ラドンシード挿入が行われる。

A 手術療法
 舌扁桃切除刀によって切除する。ふつう局所麻酔で行うが、全身麻酔で行う場合もある。

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