代謝と栄養 水分過剰とからだ

私たちのからだと健康
TOP > 代謝と栄養 > 水分過剰とからだ

からだ 水分



 

 水分過剰とからだ

@ 水分が過剰になると障害が起きる


 腎臓病で水分の排泄が悪くなると、浮腫または、むくみといわれる症状がおこる。これは体内に水分が過剰となるためにおこる現象である。

A 急激な水分過剰は生命を失う

 腎臓病のばあいは、慢性にあらわれたものであるが、急激に水分過剰になるとひどい障害があらわれ死に至る。


● アフリカ土人のあいだに行なわれたという水刑罰は、このような人体の反応を利用したもので、拷問にかけるとき多量の水を無理に飲ませた。

B 水分過剰による水中毒

 水をむやみに飲まされると次のようになる。

● 水は腸から吸収され血液に入り、血液の濃度(浸透圧)をうすめる。このために、血液内の赤血球は破壊されてしまう(溶血)から、酸素の補給はふじゅうぶんとなる。

● また、血液量が多くなりすぎて、心臓はじゅうぶんにこれを体内に循環させることができなくなる。とくに力の弱い右心室のはたらきがにぶり、肺浮腫が起きる。
 
スポンサードリンク
● さらに、脳の細胞が浸透圧(細胞体液濃度)の低下によって崩れてくるために、ついには死亡する。これを水中毒という。

 断水とからだ

@ 断水と耐性


 比叡山の行者が修行として絶対断食(水の食物もとらない)を行なったときの例によると、行者は8日間の断食断水によって、体重は16%減少したが、祈とうを続けられた。

● 普通の人では、このような状態では苦しくて耐えることができない。苦しくて騒ぎ立てるために、心臓衰弱をきたして死ぬ危険が多い。

A 断水の限界

 ふつう、断水によって体重の14%以上、全体液量の20%以上の水分が失われると、死の危険がともなうとされている。

● 記録に残されたもっとも長い断水のレコードは、イタリアの政治囚のつくった18日である。もちろん、生活条件や気候により長短がある。炎熱の砂漠で水をもたないときは3日ともたないといわれる。

B 断水と食物

 断水のさい食物を摂取すると、かえって死期をはやめる。これは、食物をとることによって体内の代謝産物が増し、水分排泄量の節減が不十分となるからである。

C 断食と水

 水だけ飲んで食物だけを断つふつうの断食では、75日間も耐えた例が報告されている。これは水を与えて体内に脂肪やタンパク質の形で蓄えた栄養物を分解しながら消耗していくならば、人体はかなり耐えられることをしめしている。水がいかに重要かをしめした実例である。
 

 
スポンサードリンク

 




 

Copyright (C)  私たちのからだと健康 All Rights Reserved