体質と適応 適応能力

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 体質と適応

  冬の寒さと適応 ● 適応と体内の調節  病気と自然回復力 ● 体質とは ● 体質の分類
 ● アレルギー体質 ● 体温の調節 ● 体温調節 ● 発熱の原因 ● 発汗の生理 ● 汗はどんなときに出るか
 ● 睡眠と発汗 ● 痛みとは ● 痛覚と発痛物質 ● 痛みの止め方

 体質と適応

 わたしたちのからだは、やわらかで変化しやすい物質でできているが、鋼鉄にもまさる耐性力をもっている。

 凍るような厳しい寒さにも耐え酷暑にもよく適応する。多少の出血に見舞われても、すぐ元通りに復元することができる。

 何億ともしれぬウイルスやバクテリアのなかでも、感染をまぬがれて生活できるし、病気にかかっても、たやすく屈服してしまうことはない。それどころか病気を克服し、健康を取り戻す偉大な力をもっている。

 生活条件の変化にたえて、生き抜く力、それは人間のもつたくましい生命力であり、抵抗力であり、適応能力である。

 外的適応と内的適応

@ 外界の変化に適応する


 人体は、外界の生活条件の変化に応じて、たえず身体の生理機能を整えて健康状態を維持しようとする。これを外的適応という。たとえば、夏の冬の体温調節がその例である。

A 体内の変化に適応する

 体内の異常現象にたいしても、諸器官のはたらきがそれに応じようと変化し、生命のいとなみを維持しようとする。これを内的適応という。たとえば、大出血のさいの血液の確保と回復がその例であり、障害を受けたときの痛みや発熱などの現象もそのひとつである。

 冬の寒さと適応

@ 冬は、からだに被殻(ひかく)ができる

 
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 ちょうど動物が、冬になると毛皮を厚くして、寒さを防ぐのと同じような変化が人体にもあらわれる。気温の低下とともに、人体の皮膚表層部、とくに手足の部分の血管が収縮して、体温の低い部分が形成される。血管収縮の強い部分を被殻という。

● 被殻のはたらき

 皮膚の表層部や手足の血管が収縮すると、血液は体内の深部に保存されるから、体熱が外に逃げるのを防ぐことができる。また、手足やその他の部分の皮膚表層部の熱伝導度は低下するから、保温の役を果たすことができる。

A 被服の利用

 被服の着用も寒さを防ぐ外的適応の一つである。人体が夏の状態のままで冬を過ごすとすると皮膚表面と大気の気温の差は大きく、冬の体温の放散は、夏の4〜5倍に達するが、これを被服の着用と被殻の生成により防いでいる。

● 冬の放熱量を調べた結果によると、放熱量の45%は被服によって防ぎ、25%は被殻で防いでいる。残りの30%は、体内に発生する熱(産熱量)に見合う放熱量となっている。

● このように体内で産生される熱量と放熱量がいつもバランスをたもっているので、体内に保有する熱(体熱)が一定となり、体温は一定に保たれる。

B 冬は脂肪の燃焼も増加する

 冬は被殻の生成ばかりでなく、体内で蓄積した脂肪の燃焼をまして、冬の増加する放熱量に見合う熱を発生して、体温を一定にする。

C 筋肉の活動をまして熱の産生を高める

 冬になると全身の筋の緊張が増し、さらに寒さが増すと、筋は戦慄をおこして、熱産生量をます。
 
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● 意識的に身体を動かして、筋作業をます場合もある。

 




 

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