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病気 自然治癒



 

 病気と自然回復力

 わたしたちのからだは、病気になっても、それを自然になおす力をもっている。そのからくりは、しだいに解明されつつあるが、まだ不明なことが多い。わたしたちが日ごろ経験する創傷の治癒を至極当たり前のことと思っているが、これこそ、自然界で最も不思議なものの一つである。

 創傷の自然治癒

 皮膚や筋肉に傷を受けると、次のように新しい組織が発生してこれを修復する。

@ 出血が止まる

 傷口には、まず血液中に線維素のかたまりができて、血液が凝固し、出血が止まる。

A 白血球が傷面を清掃する

 血が止まってからしばらくすると、傷の周囲の血管が拡張して、毛細血管から血液成分がしみだし、白血球が遊出して傷で死滅した組織や死んだ細菌などを消化してしまう。

B 新しい組織ができてくる
 
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 白血球による清掃が終わると、肉芽組織とよぶ新しい組織が盛り上がり、傷面をうめる。同時に線維状の結合組織がなかに入り込んで、傷面をかため、約1週間ほどすると傷口はふさがれる。傷の表面には新しい上皮細胞がおおい、再生は完了する。

C どんな傷でもからくりは同じ

 傷が自然に治癒する一連の過程は、手術創のばあいも、組織が欠損してぱっくり口を開けている場合でも同じで、ただ大きな傷は治るまでに時間がかかるだけである。

 病気の治癒と適応力

@ 外科医は、自然のはたらきを導くだけ


 創傷の治癒過程を知ったことから、外科手術が生まれてきた。外科医には、この自然のはたらきを左右する力はない。ただそれを誘導しているのにすぎないのである。

A からだが病気をなおす

 外科と同様のことが、化学療法についてもいえる。薬が病気を治すのではなく、薬の協力によってたかめられた生体の治癒力が病気をなおしているのである。薬を飲みすぎて、人体の基本的な抵抗のしくみがこわされ、かえって病気をこじらせる場合もしばしばある。

B ガンでさえ自然に治る場合がある

 ガンや梅毒などの病因にたいしては、人体の適応力も及ばないとされてきたが、まれではあるが、ガンが自然に治ったという例もある。
 
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