体質と適応 適応と体内の調節

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被殻 血管の収



 

 適応と体内の調節

@ 適応とは、神経やホルモンと身体各器官の協調作業で達成される

 たとえば、出血のさいの適応現象は、次のようにホルモンや神経のはたらきによって、心臓・血管・腎臓・胃腸などの各器官が相互に調節しあいながら、出血という体内の生活条件の変化に適応して生きたえていくことである。

● 出血による血液の減少は、血圧の低下をきたし、血圧低下は、血管壁に分布する自律神経を介して反射をおこして末梢血管を収縮させる。

 同時に心臓や血管を介する神経反射によってホルモン分泌をまして、臓器の調節をはかる。また一方では、血液量の減少が口渇中枢を刺激して、渇きという意識をおこす。

● 出血のばあいと同様な諸器官機能の神経、ホルモンなどによる協調は、外的生活条件の変化による体温調節のばあいにもみられる。

A 常時一定の生活条件に適応しなければならないときには馴化(じゅんか)現象があらわれる
 
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 北極に近い酷寒地に住む人や熱帯に常住する人には寒さ暑さにたいする適応しやすい条件がからだにそなわってくる。これを馴化現象という。

● 熱帯に生まれて常住する人には汗腺がよく発達するし、寒い国に住む人には、皮下脂肪組織が発達する。

● 高所のうすい空気のもとでも、食物の不足にたいしても、からだは馴化して、これに耐えられる態勢が整えられる。

● スポーツマンの筋肉がよく発達し、心臓のはたらきや肺のはたらきが強くなってくるのも、馴化の一つである。

B からだは恒常性をたもつ

 適応や馴化にさいして、体内の諸器官のはたらきが、体内の生活条件をその生活環境で、もっとも住みやすいように整える方向に変化する。したがって、体液の性状は、生活環境が変わっても、つねに恒常に保たれるようになる。これをホメオステージス(恒常性)という。

● 今日では、体液性状(狭義には、細胞外液性状=血液やリンパ液や組織液の性状)の恒常性のほかに、体内諸器官の機能が一定に保たれることもホメオステージスと拡大解釈する場合がある。

● 先の出血の例でも明らかなようにホメオステージスは、出血という生活条件の変化そのものが契機となって、つぎつぎと体内に諸種の反応を自動的に起こして達成させるものである。
 
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