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痛み 刺激



 

 痛覚と発痛物質
 
@ 痛みは特殊な化学物質で起きる


 痛みをおこす原因はいろいろあるが、もっとも本質的なことは、体内に特殊な化学物質がつくられることである。

A 痛みをおこす物質

 痛みをおこすと考えられる物質には、胃内の塩酸、細胞内のカリウムやセロトニン、皮膚のなかのヒスタミンなどがあり、これらの物質の濃度がたかると痛みをおこすといわれてきた。いまではブラディキニン、カリディン系の高分子タンパク質などが、もっとも重要な発痛物質であることがあきらかにされた。

B 発痛物質が痛みをおこすしくみ

 痛みをおこす物質は、いずれも末梢血管を拡張し、また、毛細血管の透過性を高める。このために痛みがおこったり、局部的なむくみが起こったりする。つまり、はれ、発赤、熱感、痛みなど症状をおこす。

● これらの症状は、炎症のばあいに起きる症状と同じであるから、痛みをおこすしくみは炎症のおこるしくみと同じであろうとされてきた。
 
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 痛みを感ずるしくみ

@ 末梢の痛みの受容器で感知された刺激は、受容器を興奮させるから、この興奮は、神経インプルス(電気的信号)として感覚神経線維を上行して、脊髄(後根)にはいる。

A この神経は、脊髄をさらに上行して大脳の視床という部に達し、ここで痛みの感覚が生じる。

B これらの証明は、外科的手術でこの部分を破壊すると痛みを感じなくなることで証明される。

C しかし、痛みを感じているのはその人だけであるから、第三者は、その表現からどこが痛いかを類推しているにすぎない。

D また、客観的な現象として、呼吸や心臓の拍動リズムの変化、血圧上昇、瞳孔散大など自律神経系の活動も見られるが、これらは強い不安、恐怖のときにおこるから、必ずしも痛み独特の症候とはいえない。

E このような痛みの刺激なくても、痛いと表現する場合があるが、これは、その人の痛みの体験が意識的または無意識的な反射作用となってあらわれるものである。

F したがって痛みには、大脳の新しい皮質や古い皮質(大脳基底核)の作用も関係しているといえる。
 
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