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発汗 汗腺



 

 睡眠と発汗

@ 入眠時は汗が減る


 眠りに入ろうとすると、それまで出ていた汗はいちじるしく減少する。それは精神的活動レベルが下がり、精神性発汗がなくなるからである。

A 睡眠中は汗が増える

 室温が高いときは、入眠後、睡眠が深まるにつれて発汗がさかんになる。睡眠がもっとも深いときに汗の量はもっとも多い。しかし、夜、長時間寝ているあいだは全身の新陳代謝が低下し、体温も下がってくるため、たとえ眠りは深くても、汗は全体に減ってくる。

B 賦活睡眠中は汗が減る

 睡眠中、無意識に目を動かしたり、手足をピクピク動かすことがある。そのような状態の睡眠を賦活(ふかつ)睡眠、または逆説睡眠という。この時間には、汗は急激に減少する。

● 賦活睡眠中に夢を見ることが多いが、その夢が情動をともなっているときは、一時的に大量の汗をかく。これは寝汗と関係があるのかもしれない。

 飲水、飲酒と発汗

@ 汗の量だけ水は飲めない
 
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 発汗によって失った水分は、水を飲むことでおぎなわれる。ところが実際に汗をかかせて、すきなように水を飲ませても、失った水分量の5分の1以上は飲めないのがふつうである。

A 水の補給がなくても汗は出る

 発汗は水の補給がなくても行われ、汗がひいたころに水が飲みたくなる。したがって発汗中は、からだのなかの水を借りているわけである。この状態を水負債という。水負債の限度は4`cくらいで、それ以上になると水を飲まずにいられなくなる。

B 発汗後のどが渇くのは

 発汗中は、からだの水分とともに食塩が皮膚に集まる。水分が体外に排泄されたあと、食塩が血液中に戻ってきて、血液が濃厚になったとき、渇きをおぼえるのだと考えられている。

C 飲酒中の発汗は少ない

 発汗を調節する中枢は間脳にある。酒はこの中枢の興奮を制止するはたらきがあるため、飲酒中はあまり汗をかかない。

● 飲酒の翌日は、ふつうよりも余計に汗をかく。これは、酒の分解産物が発汗の中枢を刺激するためと考えられている。

 汗の成分

@ 主要成分は水と食塩

 汗のなかには水がもっとも多く、その他の成分は0.3〜0.8%である。固形成分のうちでもっとも多いのは食塩で、0.2〜0.4%も含まれている。食塩のほかには、カリウム・尿素・乳酸などがふくまれる。

● 汗として出る食塩の一部は、汗腺から皮膚面に出るあいだに、汗腺の導管で再吸収される。しかし、発汗速度が大きいときは、再吸収量がそれに比例して多くならないため、汗の食塩含有量は多くなる。

● 大量に汗をかくとき、たとえば、夏に激しい運動をするとか、溶鉱炉などの高熱作業者は、なんらかの形で食塩を補給する必要がある。

● 暑さに慣れた人ほど、汗の食塩濃度は低い。これは、食塩の再吸収がよいからである。
 
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A アポクリン腺の汗には有機成分が多い

 わきの下や乳首にあるアポクリン腺から出る汗には、水分が少なく有機成分が多い。有機成分は、もともと無臭であるが、外に分泌されて分解すると特有のにおいを発する。わきがといわれる人は、この分泌と分解の激しい人である。

 




 

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