体質と適応 汗はどんなときに出るか

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発汗 汗腺



 

 汗はどんなときに出るか

 汗は、暑いときにだけ出るとは限らない。冷や汗のような精神的な汗もある。暑いときの汗は、体温調節に関係があるが、精神的な汗は体温と関係なく出る。

@ 温熱性発汗

 湿度が50%以上で、気温が、夏ならば30度以上、冬ならば35度以上になると、手のひら、足の裏をのぞく全身の発汗が増大する。このように、気温や湿度が高いときに出る汗を、温熱性発汗という。

● 冬は、発汗をつかさどる中枢の興奮性が低下し、ホルモンの分泌も夏より少ない。温熱性発汗をおこす温度が夏と冬とで違うのはこのためである。

A 精神性発汗

 気温が15度以上のときに、おどろき・笑い・恐れ・緊張など、精神的感動を受けると汗が出る。このような汗を精神性発汗という。

<手のひら・足の裏の精神性発汗>

● 手のひらと足の裏とは、暑さによっては発汗しないで、精神的感動にともなって発汗する。しかも、気温が15〜25度のときよく出る。
 
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● まれに、手のひらの汗が非常に多い人がいる。とくに、若い未婚女性に多いが、現在では治療によって必ず治る。

● 皮膚の表層は電流をとおしにくく、乾燥していれば電流にたいして大きな抵抗となる。しかし、汗がふき出すと、皮膚の電気抵抗が変わり、電気が発生する。したがって、手のひらの電気抵抗や電気発生をはかるようにしておいて、いろいろの質問をすると、被験者の精神的感動の度合いが察知できる。これがうそ発見器の原理である。

<一般体表面の精神性発汗>

● 気温が30度以上のときに精神的感動を受けると、一般体表面からも汗が出てくる。手のひらや足の裏の発汗は変わらないか、または減少する。

● 暑いときに、ちょっとしたことで、顔やからだの汗が一度に増えることがある。これは、精神的感動による発汗が増えたためである。

B 運動時の汗

 運動をしているときにかく汗は、温熱性発汗に加えて、精神性発汗が増大したものである。

C 味覚性発汗

 塩辛いものや、すっぱいものを食べたときに、顔や首に汗をかく人がいる。これを味覚性発汗という。

 発汗でない水分蒸発

@ 皮膚をしみとおる水分

 ふつう汗とよばれているもののほかに、皮膚をとおして、たえずいくらかの水分が水蒸気として放散されている。この蒸発はわれわれの感覚にのぼらないため、不感蒸泄と呼ばれる。不感蒸泄の量は1日に600cくらいで、汗と同様に体温調節に役立っている。

A 快、不快に関係する

 不感蒸泄は外気の温度が高く、湿度が低いほど多い。気温が高くても湿度が高ければ不快であり、気温がかなり高くても湿度が低ければそう快であるというのには、不感蒸泄の程度も関係する。

 姿勢と発汗

@ 胸部の圧迫による発汗反射

 汗が出ているとき横に寝ると、下側の半身の汗は減り、上側の半身の発汗が増すことが多い。手のひらの汗が多い人なら、下側になった手のひらの汗は減る。これは、下側になった胸側部の皮膚が、自分の体重で圧迫されたためにおこる反射である。

● 胸の両側を強く押すと、へその高さから上の半身の発汗が減り、それより下の半身の発汗が増えてくる。幅のひろい帯を強く締めると、からだや顔にあまり汗をかかなくなるのはこのためである。

A 殿部の圧迫による発汗反射

 座っていると、上半身の汗は多く、下半身の汗は少ない。これは、殿部の皮膚が圧迫されたためにおこる反射である。
 
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B 胸部と殿部を同時に圧迫すると

● 座っていて、胸の側面を強く押すと、押した側の上半身の汗は止まり、反対側の上半身の汗が増える。

● 片方の尻だけで腰をかけ、反対側の胸を押すと、下半身と上半身とで市松模様の汗をかく。

● 座っていて上半身を強く圧迫すると、全身の汗が減少する。このようなときは、全身の新陳代謝も同時に低下するため、汗はかかなくても体温は上昇しない。

 




 

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