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発汗 汗腺



 

 発汗の生理

 汗腺の活動

@ 汗の量


 夏ならば、ふつうに生活していても、1日に3.0〜3.5g、つまりビ−ルの大瓶4本くらいの汗が出る。はげしい運動をすると、10gも出るといわれる。この汗は、全身に分布している、エクリン腺という汗腺から出る。

A 汗腺の数

 全身の汗腺は、230万くらいある。毛の数は約20万(そのうち、うぶ毛が10万)であるから、汗腺の数は、毛の数より10倍以上も多いことになる。

● 汗腺の密度は、からだの部分によって違う。手のひらでは1平方aあたり300、前額、手背では200、背中はいちばん少なくて80くらいである。

B 汗を出さない汗腺もある。

 汗腺のすべてが、いつもはたらいているのではなく、はたらいている汗腺(能動汗腺)と、はたらかない汗腺(不能動汗腺)とがある。これらの数は、生まれてからの環境によって決まる。
 
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● 熱帯で生まれた人は能動汗腺の数が多いが、寒帯で生まれた人は少ない。たとえば、アイヌの能動汗腺数は平均144万、日本人は188万、フィリピン人は289万である。

● 生後3〜4日までの新生児は、汗をかかない。完全に大人と同じように汗腺がはたらくようになるには2年半かかる。したがって、この期間に熱帯にすめば、熱帯人と同じように能動汗腺が増える。

C 発汗の男女差

 男女を比べるといっぱんに女性のほうが汗をかきにくく、発汗量も少ない。

D 発汗にはリズムがある

 手のひらの汗の出方を虫眼鏡でよく見ると指紋の高い所にある小さな穴から、ポツリポツリと、息づいているように汗が出てくることが分かる。正確に測定してみると、汗はじわじわとにじみ出るのではなく、周期的に、間歇的に噴き出していることが分かる。

● 全身の汗は、同時に、同じ周期で出ている。顔面だけとか、胸部だけというように、局所に限って汗が出ることはない。

● 皮膚面によって汗の量が違うのは、そこに分布する汗腺の密度や、分泌力に違いがあるためである。

● 汗が多く出ているときは、リズムがはやく、しかも、汗腺の1回の分泌量が多い。
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