病気の知識 皮膚の病気

私たちのからだと健康
TOP > 病気の知識 > 真菌による皮膚病

皮膚 みずむし 皮膚カンジダ症



 

 真菌による皮膚病

 (真菌はカビの一種である。真菌性皮膚病のうちでも、白癬菌によるものが最も多い)
病名 どんな病気か 症状
みずむし(汗疱状白癬) @ 白癬菌が足(まれに手)の皮膚に寄生して起こる。
A みずむしがなおりにくいのは、薬剤の浸透をふせぐ角層(皮膚の最外層にある)の中に白癬菌が寄生しているためである。
・原因菌が白癬菌のなかでも、とくに薬剤に抵抗の強い猩紅色菌や石膏様菌による場合が多いことにも関係がある。
B 白癬菌の発育は温度と湿度の影響を受けやすいので、冬季に治癒したかに見えても夏季(とくに梅雨期)になると再燃しやすい。
@ はじめ足底の土踏まずに数個の小膿疱をつくる。小膿疱はしだいに増加して、周囲に発赤を生じ、破れて鱗屑となると同時に拡大し、足底全体、ことに指間や爪をもおかす。
・まれに手掌におよぶことがある。
A 強いかゆみをともなう。
B 慢性に経過するが、再発を繰り返しているうちに皮膚が硬くなってしまうこともある。
C 化膿菌が二次感染すると、局所の化膿と同時にリンパ管炎・リンパ腺炎を引き起こして、しばしば発熱・疼痛をきたす。
 治療
@ 外用のみずむし薬は、抗真菌剤ないし抗白癬剤として市販されているものも多い。
・肥厚型およびつめのみずむしには外用剤より内服薬の方が有効。
A 内容療法にはグリセオフルピンが特効的にきく。みずむしには4〜8週間、つめの場合には4ヶ月の連用が必要である。
B 化膿菌が二次感染したときは、その方から治療しなければならない。
C 患者の靴下や浴室のマットなどは熱湯で消毒し、予防には手足の清潔と、指間部の乾燥を心がける。
ぜにたむし(小水疱斑状白癬) @ 夏季に発生しやすく、ほほ・うなじ・四肢の露出部のほか、躯幹部にもあらわれる。
A 子どもにも多いが、成人もおかされる。いっぱんに男子に多い。
A 梅毒やらいの場合にも似た症状をしめすが、輪状の小水疱や鱗屑中に白癬菌をみとめることなどから、比較的たやすく診断がつく。
@ 小結節(小さいぶつぶつ)あるいは小水疱が輪状に配列し、発赤と鱗屑(小さい皮)をともなう。
・辺縁に小水疱がなく、鱗屑と発赤だけをしめすものもある。
A 広がりはハトないしガチョウの卵大のものが多く、中心部の皮膚はほとんど正常である。
B 1個〜数個あらわれ、これが融合すれば地図状の不正形となる。
C かゆみがある。
 治療
@ グリセオフルビンの服用はほとんど必要なく、外用剤だけで治癒させることができる。
・治療によく反応するので、なおしやすく、予後は良好である。
A 高温・高湿で発生しやすい病気あるから、ふだんから発汗の後始末をよくし、皮膚を清潔に保つことが大切である。
頑癬(がんせん) @ 陰股部(またの部分)に左右対側性に発生しやすい。下腹部・殿部・背部にも拡大する。
・いんきんたむしと混同されるが、白癬菌が陰嚢をおかすことはまれである。
A 青壮年の男子に多発し、小児はかからない。男女比は8対1である。
B 夏季に多く、不潔な環境に発生しやすい。共同浴場などを介して集団発生することもある。
@ 境界のはっきりした発赤を生じ、辺縁に小結節や小水疱、あるいは鱗屑が配列する。
A 「ぜにたむし」に類似するが、辺縁の症状はさらに高度で、中央部は暗褐色をしめして、鱗屑または小結節がみとめられる。
・発生しやすい部位も「ぜにたむし」の場合と異なる。
B 局所に激しいかゆみがあり、再発しやすい。
 治療
@ 抗白癬菌を外用するほか、グリセオフルビンを3〜4週間にわたって内服する。
・治療には比較的よく反応するが、「ぜにたむし」に比べるとなおりにくい。
A 一般的な注意は「ぜにたむし」の場合と同じであるが、下着類は熱湯に15分間程度つけて滅菌し、再感染を防ぐ必要がある。
くろなまず(癜風) @ 癜風菌によって起こる。いずれの地域にもみられるが、とくに熱帯や温帯地方に多いことから、発汗と関係があると考えられている。
A きわめて慢性に経過し、春夏に悪化する傾向がある。
B 成年期に最もおかされやすいが、老人や子どもにも起こる。
C 鱗屑中の癜風菌の証明によって、他の疾患と区別する。
@ 胸・背・頚部などに、つめの大きさくらいまでの褐色ないし暗褐色の斑点が多数発生する。
A 斑点上には、わずかにぬか状の鱗屑を認める。斑点はしばしば融合して不規則な弧形をえがく。
B 古いものでは白斑を残すが、いっぱんに治癒状態とみてよく、この状態ではほとんど菌は認めない。
C 自覚症状はほとんどない。
 治療
@ 入浴を励行し、せっけんで洗浄を行なう。
A 3〜5%サルチル酸アルコール・ペンタクロールフェノール製剤などの抗真菌剤を根気よく塗布する。
B 人工太陽灯・硫黄浴などもよい。
C 再感染を防ぐためには、衣類を煮沸消毒する。
皮膚カンジダ症 @ カンジダ(酵母菌によく似た真菌の一種)が原因でおこる皮膚カンジダ症には深在型と表在型の二型があるが、後者がだんぜん多い。
・カンジダは健康人の皮膚や粘膜にも存在し、一定条件下(温度や湿度)でのみ発病する。
A 表在型の場合は、治療が適切であればなおりやすいものである。しかし、しばしば再発しやすい。
B 深在型の場合は、表在型に比べると治療が困難で、なかなかなおりにくい。
@ 表在型には、おむつかぶれ(乳児寄生菌性紅斑)・またぎれ(カンジダ性間擦疹)・あなまたぐされ(口角びらん症)・つめカンジダ症などがある。
・つめの変化以外は、赤みを生じて辺縁に鱗屑をつくる。ときに小水疱をともなう乾燥型と、ただれを生じるびらん型とがあり、いずれも摩擦部位に発生する。
・つめの場合は爪郭に発赤とはれを生じ、次につめの変化をみる。
A 深在型は、腫瘍を作ったり、潰瘍を作ったりするものである。
 治療
@ トリコマイシン・ナイスタチンなどの抗生物質の内用または外用、アンホテリシンB3%溶液の外用などを行なう。
・白癬に用いるグリセオフルビンはカンジダには無効である。
A クリスタル紫・ゲンチアメ紫・ピオクタニン青などの色素剤の1%溶液を塗布する。
B 間擦部は常に乾燥させておく。
C ビタミンB群を投与して、からだの抵抗力を高める。
D 糖尿病があれば治療が必要。糖尿病がなくても糖分の摂取を制限する。




スポンサードリンク



 
スポンサードリンク



スポンサードリンク

 



Copyright (C)  私たちのからだと健康 All Rights Reserved