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皮膚病 母斑



 

 母斑

 母斑の多くは、皮膚の部分的な異常によるものである。「ほくろ」もその一種であるが、病気というのは常識的にはおかしいかもしれない。しかし、周囲の健康な皮膚とは明らかに異なっているのであるから、確かに皮膚疾患には違いない。

 <母斑細胞母斑=色素細胞母斑>
 どんな病気か
@ ほくろ・黒あざ
 母斑細胞母斑というと大変むずかしく聞こえるが手近な病気である。ほくろ(黒子)はその一種である。

・ほくろや黒あざが黒く見えるのは、メラニン(色素)がたまっているためである。

A 構造の特徴
 著しい特徴として、次の三つがあげられる。

・表皮から真皮にかけて広がっていること。
・表皮にある部分と真皮にある部分とでは構造が違っていて、上から下へと構造が変化していくこと。
・母斑を形成する細胞(母斑細胞という)にはメラニンをつくる性質があること。

 症状
@ 顔面に多くみられる。褐色なし黒褐色で、皮膚面とほとんど同じ高さのものであるが、しばしば皮膚面より高まっている。

A 多くは幼小児期に発生し、その後は大きさや高まりが多少増すことはあっても、急に大きくなることはない。

・ほくろや褐色のあざが急に大きくなる時は、皮膚がんの始めであることがあるので、皮膚科医の診断を受ける必要がある。
 
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B 母斑細胞母斑には、ほくろより大きいもの(黒あざ)がある。指頭大から手掌大くらいのもの、上肢や下肢の大部分を占めるもの、軀幹の大部分をおおって腕や大腿にまで及ぶものなどがある。

・いずれも、褐色ないし黒色で皮膚面から多少高まっている。表面に長い硬毛が生えていることがある。

 治療
@ ほくろ・小さい黒あざ
 電気モーターで回転する小さな円筒状のノミで打ちぬいたり、メスで切除したりする方法で簡単にとることができる。

A 大きな黒あざ
 メスで切除したあと、傷口を縫合したり植皮術で整復したりする必要がある。さらに大きなものは、雪状炭酸(ドライ・アイス)を用いた凍結療法によって色をうすくし高まりを減らす。

・雪状炭酸療法で色がうすくなった部分は、不透明な化粧品を用いて隠すことができる。
・いろいろな薬品で腐蝕させる方法は悪性化をうながす危険があるので、最近はあまり行われない。

 <青色母斑>
 いわゆる「青あざ」のことである。ほくろに似ているが、青色ないし青黒色である。

・必要があれば切除する。
 
 <眼上顎褐青色母斑=太田氏母斑>
 症状
@ 目を中心にして、ひたい、ほほの皮膚が青黒く変色する。

・眼瞼(まぶた)の部分の色がもっとも濃く、まわりにぼかしたようにうすくなることが多い。

A よく見ると、変色した部分に褐色のそばかすのような斑点が多数みとめられる。

 治療
@ 雪状炭酸療法や、メスで切除する方法、不透明な化粧品で隠す方法などがある。

A 非常に色の濃いものは、患部を切り取って植皮する場合がある。
 
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 <扁平母斑>
 いっぱんに、親指くらいの大きさか、その数倍くらいの広さで皮膚が褐色となる。いったん発生したら色は変色しない。

・雪状炭酸療法や不透明な化粧品で隠す方法が取られる。
 
 <表皮母斑>
 どんな病気か
@ 皮膚面にいぼ状の高まりとなってあらわれ、それが長い帯状に連なる病変をしめす。

・長い帯状の病変が多数発生して、直線状や曲線状、あるいは渦巻き状となって独特のしま模様をしめす。

A 乳児期にあらわれ、しだいに病変が目立ってくる。

・病変は一定の発達をとげると、それ以上進むことはない。

 症状
@ 帯状の病変の幅は手指の爪くらいで、皮膚面から高まっている。その表面には凹凸があって、正常の皮膚に比べると、やや褐色をおびていることが多い。

・高まりが少なく、周囲の色よりかえってうすく見える場合もある。

A 表皮母斑のかたさは、ざらざらしてかたいものと、やわらかくふくれるものとがあり、一定していない。

B かゆみなどの自覚症状はないのがふつうであるが、ときに表皮母斑の表面が湿疹となり、強いかゆみをともなうことがある。

 治療
@ 小さい病変は、これを切除して縫い縮める。病変が大きいものは電気ヤスリで病変部をけずりとる。

A かゆみが強いときは、雪状炭酸療法を行なう。
 
 <脂肪母斑>
 表皮母斑のやわらかいものに似ているが、表皮母斑のように長い帯状の病変にはならない。

 症状・治療
@ 初期には、皮膚面からの高まりが少なく、しだいにいぼ状に高まってくる場合が多い。

A 病変は不正形またはやや細長い形となり、健康な皮膚に比べると多少黄色調をおびる。

・病変部を切り取って縫合する。病変部が大きいものは、形成的な修復が必要である。

 <児斑=蒙古人斑>
@ 乳幼児に殿部・腰のまわり・背中などにみられる淡青色のまだらである。

A 出生時ないし生後1週間くらいたってあらわれ、7〜8歳ごろまでには自然に消失するのがふつう。

・児斑は一種の生理現象で、病変ではないから放置しておいてよい。
 

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