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皮膚病 紫斑 紅斑



 

 紫斑・紅斑・皮膚色素異常

 紅斑性狼瘡=エリテマトーデス
 どんな病気か
@ 膠原病の一種で、皮膚の病変を主体とする慢性円板状型と、腎臓・心臓・関節などの重い症状を主体とする急性全身型とがある。

A 成人にみられる疾患であるが、急性全身型は思春期以後の女性に多く、悪性で再発しやすい病型である。

 症状
 <慢性円板状型>
@ おもに顔面、とくに鼻を中心としてチョウが羽を広げたような形の紅斑が、両ほほにまたがってできる。

A 紅斑の表面には、しだいにきめのあらい角質性の鱗屑(薄い皮片)ができて、なかなかはがれない。

B 数週〜数ヶ月経って紅斑が広がると、中心部が委縮して、少し落ち込んだ感じになる。

・凍瘡型
 冬に生じたしもやけ(凍瘡)が春になってもなおらず、手足の指の屈面や関節の背面が角化して、紅斑が透けて見える。足底に広がると、歩行のときに痛みをともなう。

 <急性全身型>
@ 腎炎やネフローゼなどの腎疾患、関節痛または関節炎、発疹・肋骨炎・てんかん様発作・腸閉塞様症状・偽陽性梅毒反応などのいくつかの症状が組み合わされた形であらわれる。

A 皮膚症状は、慢性円板状型にみられるチョウ型紅斑をはじめ、鼻出血・口腔粘膜のびらんや出血、手足の指さきに暗紅色の紅斑がみとめられる。ときにからだ全体に、ばらまかれたような発疹を見ることがある。

 その他の紫斑・紅斑と皮膚色素異常
病名 どんな病気か 症状
シェーンライン・ヘノッホ氏紫斑 @ 主として下肢に点状の出血斑ができ、ときに関節痛をともなう。
A 扁桃や歯の慢性病巣から引き起こされる毛細管の障害が原因と考えられてる。
B 良性の経過をとるように見えるが突然に腹痛・腸出血・血尿などをともなうことがあるので、とくに子どもの場合は注意を要する。
@ 米粒大の紫紅色の斑点が、いちどの多数あらわれるのがふつうで、下肢を中心に、ときには上肢にもばらまいたようにできる。
・斑点をガラス板で押さえても、色が消えない。
A 紫紅色の斑点は紫色ないし黄色調に変色して消えるが、その間に新しい発疹が始まって生じる。
 治療
・血管強化剤・抗生物質・副腎皮質ホルモンを用いる。
・扁桃や歯の慢性病巣を除去する場合がある。
・安静を保つために、入院治療が望ましい。
・腹痛・血便・血尿・関節痛の有無に注意し、食事はビタミンCの摂取につとめ、刺激物をさける。
栓球欠乏性紫斑 @ アレルギーや病巣感染によって皮下出血の起こる点はシェーンライン・ヘノッホ氏紫斑に類似するが、血液の凝固に必要な栓球が減少するため、出血斑がはるかに大きい。
A 診断は栓球数や出血時間の測定によって判定する。
@ 関節痛のような全身症状はないが、いっぱんに大きな出血斑や、皮膚面から隆起した紫色の血腫を生じる。
A 四肢・顔面・軀幹のほか、口腔・鼻腔などの粘膜にも出血がおこる。
・腸や胃から出血することもある。
 治療
・入院治療が必要である。
・血管強化剤・抗生物質・副腎皮質ホルモンの使用、輸血などが行われる。
・口腔粘膜からの出血がしばしばおこるので、栄養に富む流動食をあたえ、ビタミンCを摂取する。
多形滲出性紅斑 @ 主として四肢の伸側に、わずかにはれた紅斑ができ、ときに関節痛をともなう。
・重症型は、ときに高熱を発し、粘膜・目をおかす(ステーブンス・ジョンソン症候群)。
A 決まった季節にしばしば再発を繰り返す場合が多い。
@ いっぱんにエンドウ大のやや隆起した紅斑があらわれる。
A 少し経過すると、中心部の色があせて環状になったり、遠心性に拡大する傾向がある。
・ほかに丘疹や水疱などのまじる場合がある。
B 局所には軽度のかゆみがある。
 治療
・重症型は入院加療する。
・局所療法には抗ヒスタミン軟膏、コルチコステロイド軟膏の外用。
・全身療法にはサルチル酸剤・抗ヒスタミン剤・非ステロイド消炎剤などの内用を行なう。
・再発を繰り返す人は、ほかに慢性病巣がないか検査を受ける。
結節性紅斑 @ 成人女性に多くみられ、下腿に硬結状の紅斑が数個できる。
A 非常に重篤な感じを与えることもあるが、原因・経過ともに、多形滲出性紅斑に類似する。
B 原因は化膿性球筋による病巣感染であるとされている。
・特異型として、結核アレルギーが原因でおこるバザン氏硬結性紅斑がある。
@ 関節痛と発熱、倦怠感をともない下腿の紅斑を押さえると強く痛む。
A 紅斑の周辺には浮腫を生じ、押さえるとへこむ。
・バザン氏硬結性紅斑の場合は、関節痛や発熱などの全身症状はほとんど認められず、紅斑部位の痛みも軽い。しかし、再発することが多く、一部が潰瘍になって、なおりにくくなる場合がある。
 治療
・下肢をやや高い位置に保って、安静にすることが必要である。
・一般的な治療は、多形滲出性紅斑の場合と同じである。
・バザン氏硬結性紅斑の場合は、抗結核化学療法を行なう。
きょう皮症 @ 膠原病の一種で、非常にまれな疾患である。
A かなり悪性の慢性疾患で、症状には、はじめに発作的に手が青白くなって痛み(レーノー現象)、皮膚の硬化が手指にかぎられて拡大しないもの、斑状の硬化した局面を生じるものなどもある。
@ 指・手・顔に始まって、しだいに全身の皮膚が硬化し、皮膚表面はろうのような光沢をおび、褐色の色素沈着または色素脱失をきたす。
A 口の周りに放射状のひだができたり、呼吸運動や歩行に障害を起こしたりするようになる。
 治療
・症状が全身におよぶ場合は、食物を飲みこみにくくなることがあるので、食物の選択と栄養に注意しなければならない。
・ペニシリンおよびATPの注射、ビタミンEの投与、皮膚のマッサージを行なう。
黄色腫 @ 黄色調の比較的はっきりした皮疹ができる病気である。
A 原因は肝臓障害そのほかによって血液中の血清コレステロールやリン脂質が増加し、それらが組織中に沈着するために起こると考えられる。
B 全身的な異常の認められない場合もあるが、血清脂質の増量や血管障害をともなったりする点で注意が必要とされる。
<眼瞼黄色腫>黄色ないし黄褐色の扁平な、やや隆起した皮疹が上まぶたに左右対称にできる。ときには上まぶたから下まぶたにかけて馬蹄形にできることもある。
・中年女子に多い。
<結節性黄色腫>黄色ないし黄褐色の結節ないし腫瘍状の発疹が、四肢や殿部にできる。
・いっぱんに若年者に多い。
 治療
・肝臓病や糖尿病、ネフローゼなどの病気があれば、その治療をまず行なう。
・原因の違いに応じて、不飽和脂肪酸のカプセル内服、へパリン注射を行なう。
・局所に対しては、切除・電気分解・雪状炭酸圧抵・ラジウム照射などのほか、病巣内へのへパリン注射を行なう。
弾力線維性仮性黄色腫 @ 血液中の血清コレステロールやリン脂質には全く関係なく、先天的な素因によって起こると考えられている。
A 全身の弾力線維(結合組織の細胞間質の1成分)に変性をきたす疾患である。
@ 頚・胸・腋窩・下腹部などに、淡黄色や橙黄色の丘疹が多数集まって網目状あるいは索状となる。
A 眼底に網膜色素線条が認められ心臓血管障害や高血圧などをともなうことがある。
 治療
・確実な治療方法はないので、皮膚の外傷や細菌感染を受けないように注意しなければならない。
柑皮症 @ 皮膚が橙黄色になる。
A カロチノイド色素をふくんでいる食品(みかん・かぼちゃ・人参・のりなど)を多量に摂取した結果おこる。
@ 皮膚の黄染は、とくに角質の厚い部位(手掌や足の裏など)にいちじるしい。
A 自家症状は全くなく、生活上の障害はない。
 治療
・原因となる食品を摂取しなければ皮膚の黄染は自然に消失する。
・薬剤による治療は全く不要である。
しろなまず(尋常性白斑) @ 先天性白皮症のように、生まれつきにメラニンが生成されない病気は一種の遺伝病であるが、しろなまずは後天的に色素脱失するもので、遺伝しない。
A 原因として、自律神経障害および内分泌異状などがあげられるが、詳しいことは分かっていない。
B 白斑とともに、白髪ないし脱毛、目のぶどう膜炎を起こす症候群もある。
@ はじめは豆大から手掌大の、円形ないし不定形の白斑があらわれ、しだいに、それらが融合して大きな地図状に広がっていく。
・白斑は完全な白色または皮下がすけてうす桃色となる。そのまわりは多少色素を増すため、白斑の境界はいっそう明確になる。
B 自覚症状はないが、白斑上の汗の分泌が多くは減退し、白斑部の毛が白髪になることもある。
 治療
・メトキシプソラレンを内服して2〜4時間後に、白斑部を直射日光に当てる方法と、同じくローションを白斑部に塗布し、1時間後に直射日光に当てる方法とがあるが、照射時間については専門医の指示を受けなければならない。
・肝疾患のある患者にはメトキシプソラレンを使用できない。
・白斑が広がらないうちに治療することが大切である。




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