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 紅皮症・天疱瘡ほか

病名 どんな病気か 症状
紅皮症 @からだの大部分の皮膚が紅潮している状態を紅皮症という。
A原発性紅皮症と続発性紅皮症の二つに大別される。
・原発性紅皮症―原因不目の紅皮症である。急性原発性紅皮症、ウィルソン・ブロック紅皮症、ヘブラ紅色紕糠疹の3型がある。
・続発性紅皮症―湿疹および尋常性乾癬が悪化して、全身性となった場合である。
・全身の皮膚が赤くなっているので軽い「やけど」が全身にきたとみてよい。したがって生命に危険がある。特に老人は注意が肝要である。
<急性原発性紅皮症>発熱、悪寒などの全身症状に続いて、かゆみをともなう紅斑が全身にあらわれ、3〜4日後に皮膚の落屑が始まる。
・数日〜数週間で治癒するが、しばしば再発する。
<ウィルソン・ブロック紅皮症>限局性の潮紅に始まり、落屑を見るが短時日にして全身に拡大し、発熱とかゆみがある。壮年者に多い。
<ヘブラ紅色紕糠疹>全身に潮紅と粃糠様落屑を見る。皮膚は肥厚についで委縮する。リンパ節ははれるが痛みはない。毛髪が脱落し、つめがもろくなる。老年男子をおかす。
・重症例では内臓障害をまねき、生命に危険のおよぶことが多い。
 治療
・ステロイド剤の内用で軽快するが、全治は困難である。ステロイド剤の投与を中断すれば再燃する傾向が強い。
・ステロイド剤の大量あるいは長期投与は副腎機能障害をまねくから慎重を要する。特に老人に対しての投与は、専門医の指示に従うこと。
・軟膏による外用療法を基本とし、ほかに肝腎機能の庇護と、かゆみ止めの薬剤を投与する。
・温泉療法(特に硫黄泉)は禁止した方がよい。
・食事療法は湿疹の場合に準じて行なう。
天疱瘡 @水疱あるいは落屑を主症状とした原因不明の皮膚疾患である。予後が非常に悪い。
A尋常性天疱瘡・増殖性天疱瘡・落葉城天疱瘡・紅斑性天疱瘡の4型があるが、いずれもまれな疾患である。
B原因は全く不明である。
C水泡が主である尋常性天疱瘡は、小児のとびひに類似しているが伝染の危険はない。
D適正な治療により軽快するものが多いが、再発する傾向が強い。
<尋常性天疱瘡>水泡が全身にあらわれ、びらん面をつくる。かゆみはない。
・皮膚の一部に限局するものは予後も良好であるが、粘膜をおかす粘膜天疱瘡は予後が不良である。
<増殖性天疱瘡>腋窩・肘窩・陰股部・眼・鼻孔・口囲などに水疱があらわれ、破れてびらんし、増殖、隆起し、膿苔をつくり、悪臭を放つ。
<落葉状天疱瘡>小形の小水疱に続いて、前進に葉状の鱗屑がはがれる。
<紅斑性天疱瘡>落葉状天疱瘡と同じとみてよい。
 治療
・副腎皮質ホルモン剤の投与によって病勢をおさえることができる。しかし、完全に治癒させることは困難で、いったんは全治状態になるが、再燃することがある。
・副腎皮質ホルモンが開発されて死亡率は低下したが、副腎皮質ホルモンの副作用の障害によって生命を失う場合もある。
・外用療法は症状に応じて軟膏を塗布する。
・栄養に注意し、高いカロリー食を取らせる。
・肝腎機能に注意し、細菌感染を防ぐ。
ジューリング疱疹状皮膚炎 @尋常性天疱瘡に類似する疾患であるが、かゆみをともなう。
A天疱瘡の場合は表皮内に水疱ができるが、本症の場合には表皮の下に水疱ができる。
B病気の進行は慢性に経過する。
@小形の水疱および紅斑が環状にあらわれ、かゆみが強い。
・粘膜部分に水疱の発生することはない。
A水泡の膜は天疱瘡ではうすく、本症では厚い。
 治療
・副腎皮質ホルモン剤の投与によって全治する。
・天疱瘡に比べると予後は良好である。
・沃度に富む食品(ノリ・昆布・わかめなど)の摂取を禁ずる。
水疱性類天疱瘡 @主として老人に多くみられるところから、ジューリング疱疹状皮膚炎が老人に発生した場合と考えられる。
A原因はよく分かっていない。
@尋常性天疱瘡に類似した症状をしめす。すなわち、比較的大きい水疱が多数あらわれ、かゆい。
A病気の性質はむしろ疱疹状皮膚炎に近い。
 治療
・副腎皮質ホルモン剤の投与によって全治する。
・老人に多いので余病の併発に留意し、栄養を高める。
・細菌の感染に注意する。
・予後は良好である。
光線性白斑黒皮症 @日光光線にあたりやすい部分(顔面・手・足・前腕など)の皮膚に、色素斑と色素脱失斑とが入り混じってあらわれる。
A皮膚に色素をつける細胞(メラノサイト)が、日光光線や人工光線によって障害されて、色素形性が不完全となる結果に起こると考えられている。
・薬剤の中には、日光光線の作用を強め、色素形性に異常をきたすもの(たとえば降圧剤)もある。
@いっぱんに皮膚炎が前駆症状として先行する。続いて色素沈着と脱失斑があらわれてくる。
・前駆症状がなく、しだいに白斑があらわれてくる場合もある。
A軽度のかゆみをともなう。
Bしろなまずと異なり、ぶちになって、白と黒とが入り乱れる。
 治療
・日光照射を受けないようにすることが第一である。
・いっぱんに副腎皮質ホルモン軟膏が用いられている。
・高血圧のさいに投与される降圧剤の一部のものに色素形性の異常をきたすものがあるから、薬剤投与中は、とくに日光照射を避けなければならない。
・外用療法として軟膏を塗布する。
・全治には、半年〜1年の経過が必要である。




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