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 気象と生理、寒暑と健康

 気象と生理の関係

@ 人体の内部の状態


 人体の内部は血液、リンパ液などの体液で満たされている。この体液を「内部環境」といい、人体の細胞は魚が水中で生活するように体液のなかで活動している。そして、この内部環境は、皮膚や粘膜によって外部とへだてられ、細胞が正常な活動をいとなむのに都合のよい状態にたもたれている。

A 人体の外部の状態

 細胞が体液のなかで活動しているように、人体は空気のなかに生き、空気を呼吸している。この空気を人体の外部環境という。


 外部環境つまり空気の状態は、気温・湿度・気圧・風・雨量。晴曇などの気象条件によって、つねに変動している。

B 人体の外部の変化と内部の反応

 外部環境つまり気象の変動が人体に影響して内部環境の状態が変わると、細胞の活動がさまたげられ、病気がおこる。そこで、身体は内部環境を一定の状態にたもつために、ホルモンのはたらきによって、気象の変動に応じた生理作用をとるのである。

 寒暑は生理にどう影響するか

 気象条件のうちで、人体の生理に影響をおよぼすのは主として気温である。
 
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@ 寒いとき生理はどう変わるか

 体液の温度が下がるのをふせぐために、皮膚の血管が収縮して血液は身体の深部に集まり、皮膚からの熱の放散をふせぐ。この結果、皮膚や内臓に次のような変化が生じる。

● 皮膚の血液循環が悪くなり、皮膚は冷える(感冒の誘因になる)。

● 心臓に血液が集まるので、血圧が上がり、心臓の負担が増す。(心臓病を悪化させたり、心臓病の原因になることもある)

● 胃腸の運動がよくなり、消化液の分泌がたかまる。

● 腎臓の運動がたかまり、尿を多く出すので、腎臓が過労になる。(腎臓炎の原因となることもある)

● 体内で熱を多くつくるために、筋肉や肝臓の新陳代謝が活発になり、筋肉の緊張が強くなる。

● 交感神経が緊張する。(血圧の上昇、新陳代謝の活発化、心臓の収縮力増強などがみられる)

A 暑いとき生理はどう変わるか

 体液の温度が高くなるのをふせぐため、皮膚の血管は拡張して血液は体表に集まり、外気で冷えやすいようになる。この結果、皮膚や内臓には次のような変化がおこる。

● 皮膚の血液循環とともに、皮膚への栄養のまわりもよくなる。

● 内臓の血液循環は悪くなる。

● 血圧はさがり心臓の負担は減る。

● 胃腸の運動野消化液の分泌は悪くなり、食欲不振などをまねく。このため全身の栄養は低下し、ことに気温が30度を超えるとビタミンの消費が増し、とくにB1が不足する。また体熱の発生をおさえるため筋肉や肝臓の新陳代謝が悪くなる。これらの条件が総合的に作用して、夏バテ、かっけ様症状、だるさがあらわれる。
 
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● 寒冷刺激がないので、副腎皮質ホルモンの分泌が少なくなる。(このホルモンは防衛ホルモンともいわれ、人体の抵抗力をたもつ作用がある)

● 副交感神経が緊張する。(血圧低下・新陳代謝低下・筋肉緊張の低下などがみられる)

B 湿気や風はどう影響するか


 湿度が高いと暑さ寒さを強く感じさせ、かぜがあると、寒さの影響が強くなる。

C 季節と健康はどう関係するか

 適度の気象の変化は生理機構を刺激して、ホルモンの分泌をうながし、健康に良い影響を与える。しかし、季節のかわりめや、冬・夏の極端な寒暑、春先などの激しい気性の変化は、内部環境を異常にしたり、身体の調子を整えるホルモンの分泌腺を疲れさせるので、健康に害がある。

 




 

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