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寒暑と生理


 季節と健康;寒さ、暑さ

 寒暑は生理にどう影響するか

 気象条件のうちで、人体の生理に影響を及ぼすのは主として気温である。

 寒いとき生理はどう変わるか
 体液の温度が下がるのを防ぐために、皮膚の血管が収縮して血液は身体の深部に集まり、皮膚からの熱の放散を防ぐ。この結果、皮膚や内臓に次のような変化が生じる。

 皮膚の血液循環が悪くなり、皮膚は冷える(感冒の誘因になる)。

 心臓に血液が集まるので、血圧が上がり、心臓の負担が増す。(心臓病を悪化させたり、心臓病の原因になることもある)

 胃腸の運動がよくなり、消化液の分泌がたかまる。

 腎臓の運動が高まり、尿を多く出すので、腎臓が過労になる。(腎臓炎の原因となることもある)

 体内で熱を多く作るために、筋肉や肝臓の新陳代謝が活発になり、筋肉の緊張が強くなる。

 交感神経が緊張する。(血圧の上昇、新陳代謝の活発化、心臓の収縮力増強などがみられる)

 暑いとき生理はどう変わるか
 体液の温度が高くなるのを防ぐため、皮膚の血管は拡張して血液は体表に集まり、外気で冷えやすいようになる。この結果、皮膚や内臓には次のような変化がおこる。

 皮膚の血液循環とともに、皮膚への栄養のまわりも良くなる。

 内臓の血液循環は悪くなる。

 血圧は下がり心臓の負担は減る。

 胃腸の運動野消化液の分泌は悪くなり、食欲不振などを招く。このため全身の栄養は低下し、ことに気温が30度を超えるとビタミンの消費が増し、とくにB1が不足する。また体熱の発生を抑えるため筋肉や肝臓の新陳代謝が悪くなる。これらの条件が総合的に作用して、夏バテ、かっけ様症状、だるさが表れる。

 寒冷刺激がないので、副腎皮質ホルモンの分泌が少なくなる。(このホルモンは防衛ホルモンともいわれ、人体の抵抗力をたもつ作用がある)

 副交感神経が緊張する。(血圧低下・新陳代謝低下・筋肉緊張の低下などがみられる)

 湿気や風はどう影響するか
 湿度が高いと暑さ寒さを強く感じさせ、風があると、寒さの影響が強くなる。

 季節と健康はどう関係するか
 適度の気象の変化は生理機構を刺激して、ホルモンの分泌を促し、健康に良い影響を与える。しかし、季節の変わり目や、冬・夏の極端な寒暑、春先などの激しい気性の変化は、内部環境を異常にしたり、身体の調子を整えるホルモンの分泌腺を疲れさせるので、健康に害がある。




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