紫外線 作用

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紫外線 ビタミンD


 紫外線の益・害

 紫外線の有益な作用

 ビタミンDを形成する
 皮膚の角質層にあるクーデヒドロコレステロールという物質に紫外線が照射されると、人体内にビタミンDが形成される。ビタミンDには、食物中のカルシウムやリンの吸収を促し、骨の成長を助ける働きがある。

・ ビタミンD欠乏症;いわゆる「くる病」で、成人では骨軟化症や骨脆弱症となってあらわれる。

・ ビタミンDの摂取;ふつうの日常生活では、紫外線による体内形成よりも、食品からの摂取のほうが多い。

 新陳代謝を進める
 紫外線は全身に刺激を与えて新陳代謝を進め、赤血球、白血球、血小板を増加させる。

 殺菌作用がある
 紫外線には、ばい菌を殺す力があり、寝具、畳、書物などの消毒に利用される。

 紫外線の有害な作用

 全身的な害
 紫外線の過度の照射は、頭痛・興奮・疲労・不眠・体温上昇などの有害な全身作用を招く。

 目に対する害
 短波長の紫外線を過度に浴びると、数時間の潜伏期を経て結膜炎がおこり、症状が進むと結膜・角膜・まぶたの浮腫・角膜表面の潰瘍・混濁・水泡などがおこる。

・ 雪盲、電気性眼炎
 スキーの時におこる雪盲(雪眼炎)や、電気溶接など強烈な火花の発生する職場でかかる電気性眼炎も紫外線の作用である。これらの眼病の予防には、紫外線よけの保護眼鏡を用いる。

 皮膚に対する害
 紫外線を急激に、あるいは過度に浴びると、皮膚表面に次のような現象があらわれる。

 紅斑(赤い斑点)
 紫外線が強く作用すると、角質層の細胞内にヒスタミン様の物質が形成される。この物質が皮下の毛細血管に送られて血管が拡張し、局部的な紅斑ができる。

 浮腫(はれ)
 紅斑ははじめ紫外線を浴びた部分に出るが、2日目にはそれ以外の部分にも及び、浮腫をはじめ水泡・表皮剥離(皮むけ)などをおこす。

 色素沈着(日焼け)
 強い紫外線の作用で、表皮細胞内のメラニン(人体内でできる黒い色素)が角質層にうつり、またメラニンを作る働きが盛んになるので、皮膚の色素が黒くなる。色素沈着は紫外線から皮膚を守る作用でもあり、紅斑を防ぐ働きをする。

 皮膚がん
 皮膚がんの発生は身体の露出部分に多いので、紫外線の反復照射がガンの原因になるとも考えられる。

 紫外線から皮膚を守る
 海水浴などで急激に紫外線を浴びて、紅斑や浮腫を起こすのを避けるには、あらかじめ皮膚を日に焼き、軽度の色素沈着をさせておけばよい。




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