膵臓ホルモン

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膵臓の働き


 膵臓ホルモン

 膵臓の働き

 膵臓は、胃の後ろを左右に走る細長い器官で、その長さは15aくらいあり、外分泌と内分泌の二つの機能を営む。

 外分泌
 小腸における大切な消化液である膵液を作り、十二指腸内に送り出す。

 内分泌
 インスリン(インシュリン)とグルカゴンという2種類のホルモンを作り、血液中に送り出す。


 膵臓ホルモンを作る組織

 ランゲルハウス島(膵島)
 膵臓のなかでホルモンを作る組織は、細胞が集まって島のようになっている部分である。ここを膵島、またはランゲルハウス島と呼んでいる。

 膵島は膵臓の至るところにあるが、尾部に比較的多い。

 膵島の数は人によってかなり違うが、平均100万個くらいである。

 2種類の分泌細胞
 膵島は、アルファ細胞とベータ細胞という2種類の細胞からなる。アルファ細胞はグルカゴンを、ベータ細胞はインスリンをつくり、血液中に分泌する。健康な成人では両細胞の比率は一定で、1対4の割合といわれる。

 インスリンの働き

 血糖を減少させる
 インスリンは血液中のブドウ糖(血糖)を、筋肉や脂肪組織のなかに送り込む働きをする。このため、体内に十分のインスリンがあれば、血糖は減少していく。

 食事を摂ると、血糖は著しく増えるが、増えた血糖は膵島を刺激してインスリンの分泌を盛んにする。このインスリンの作用で、血糖の濃度は一定時間後に再び元の値に戻る。

 インスリンが過剰になると
 インスリンを注射すると、血糖濃度はしだいに低下していく。もし大量のインスリンを一時に注射すると、血糖濃度は下がり過ぎ、そのために痙攣や昏睡に陥ることがある。

 自発性低血糖症
 膵島に腫瘍ができると、インスリンを作るベータ細胞が異常に刺激され、インスリンの過剰生産をおこす。このため血糖濃度は自然に低下し、いろいろな症状が出てくる。このような状態を自発性低血糖症という。

 インスリンが不足すると
 膵島のベータ細胞の機能が低下すると、体内のインスリンが不足する。この場合は、ブドウ糖が筋肉や脂肪組織の中へ入れなくなるので、血糖濃度はしだいに高くなり、ついには、尿の中にブドウ糖が出てくる。この状態が糖尿病である。

 糖尿病
 糖尿病になると、栄養となるべきブドウ糖が多量に尿へ捨てられ、同時に尿量も増えるため、身体がしだいに弱まり、痩せていく。ひどくなると、糖分に変わって脂肪がエネルギー源として動員される。脂肪の燃焼が不完全であると、血液の酸性が強くなり、ついには昏睡におちいって死ぬことがある。

 インスリン療法
 インスリンは糖尿病の治療に用いられるほか、痩せ過ぎの人に対する肥満療法や、精神分裂症のショック療法にも用いられる。しかし、インスリンはタンパク質であるから、内服すると胃や腸で消化されて無効になる。このため、注射によらなければならないという不便さがある。

 グルカゴンの働き

 血糖を増加させる
 グルカゴンは肝臓に蓄えられているグリコーゲンの分解を促進し、血糖濃度を高める作用をもつ。このため、インスリン注射時に起きやすい低血糖の治療に用いられる。

 インスリンと強調する
 インスリンとグルカゴンとは、血糖に対してまったく逆の作用を示すが、体内ではこの両ホルモンが協調的に作用すると考えられている。すなわち、グルカゴンは肝臓から末端の組織へブドウ糖を送り、末端の組織では、インスリンがブドウ糖を利用するように働く。
 



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