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膵臓 糖尿病



 

 膵臓ホルモン

 膵臓のはたらき

@ 膵臓は、胃の後ろを左右に走る細長い器官で、その長さは15aくらいある。

A 膵臓は、外分泌と内分泌の二つの機能をいとなむ。

● 
外分泌
 小腸における大切な消化液である膵液をつくり、十二指腸内に送り出す。

● 
内分泌
 インスリン(インシュリン)とグルカゴンという2種類のホルモンをつくり、血液中に送り出す。


 膵臓ホルモンをつくる組織

@ ランゲルハウス島(膵島)

 膵臓のなかでホルモンをつくる組織は、細胞が集まって島のようになっている部分である。ここを膵島、またはランゲルハウス島とよんでいる。

● 膵島は膵臓のいたるところにあるが、尾部に比較的多い。
● 膵島の数は人によってかなり違うが、平均100万個くらいである。
 
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A 2種類の分泌細胞
 膵島は、アルファ細胞とベータ細胞という2種類の細胞からなる。アルファ細胞はグルカゴンを、ベータ細胞はインスリンをつくり、血液中に分泌する。健康な成人では両細胞の比率は一定で、1対4の割合といわれる。

 インスリンのはたらき

@ 血糖を減少させる
 インスリンは血液中のブドウ糖(血糖)を、筋肉や脂肪組織のなかに送り込むはたらきをする。このため、体内にじゅうぶんのインスリンがあれば、血糖は減少していく。

● 食事をとると、血糖はいちじるしく増えるが、増えた血糖は膵島を刺激してインスリンの分泌をさかんにする。このインスリンの作用で、血糖の濃度は一定時間後にふたたび元の値にもどる。

A インスリンが過剰になると
 インスリンを注射すると、血糖濃度はしだいに低下していく。もし大量のインスリンを一時に注射すると、血糖濃度は下がりすぎ、そのためにけいれんや昏睡におちいることがある。

● 自発性低血糖症
 膵島に腫瘍ができると、インスリンをつくるベータ細胞が異常に刺激され、インスリンの過剰生産をおこす。このため血糖濃度は自然に低下し、いろいろな症状が出てくる。このような状態を自発性低血糖症という。

B インスリンが不足すると
 膵島のベータ細胞の機能が低下すると、体内のインスリンが不足する。この場合は、ブドウ糖が筋肉や脂肪組織のなかへ入れなくなるので、血糖濃度はしだいに高くなり、ついには、尿の中にブドウ糖が出てくる。この状態が糖尿病である。

● 糖尿病
 糖尿病になると、栄養となるべきブドウ糖が多量に尿へすてられ、同時に尿量も増えるため、からだがしだいに弱まり、痩せていく。ひどくなると、糖分に変わって脂肪がエネルギー源として動員される。脂肪の燃焼が不完全であると、血液の酸性が強くなり、ついには昏睡におちいって死ぬことがある。

C インスリン療法
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 インスリンは糖尿病の治療に用いられるほか、痩せすぎの人にたいする肥満療法や、精神分裂症のショック療法にも用いられる。しかし、インスリンはタンパク質であるから、内服すると胃や腸で消化されて無効になる。このため、注射によらなければならないという不便さがある。

 グルカゴンのはたらき

@ 血糖を増加させる
 グルカゴンは肝臓にたくわえられているグリコーゲンの分解を促進し、血糖濃度を高める作用をもつ。このため、インスリン注射時に起きやすい低血糖の治療に用いられる。

A インスリンと強調する
 インスリンとグルカゴンとは、血糖にたいしてまったく逆の作用をしめすが、体内ではこの両ホルモンが協調的に作用すると考えられている。すなわち、グルカゴンは肝臓から末端の組織へブドウ糖を送り、末端の組織では、インスリンがブドウ糖を利用するようにはたらく。
 




 

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