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皮膚ホルモン ストレス



 

 ストレスと皮膚ホルモン

@ 糖質コルチコイドの分泌が増加する


 3種類の皮質ホルモンの分泌は常時たえず行われているが、ストレスにさいしてとくに分泌増加のみられるのは、糖質コルチコイドである。それはこのホルモンがストレスにさいして、もっとも重要な役割を演じていることを物語っている。

A 分泌の指令は脳下垂体から出る

 髄質のアドレナリンが交感神経を介して、感情興奮にともなって分泌されるのに対し、糖質コルチコイドは、脳下垂体の指令によって分泌される。


 すなわち、ストレスに関する情報が間脳に伝えられると、脳下垂体の前葉から副腎皮質刺激ホルモンが分泌される。この刺激ホルモンが血液によって副腎に運ばれ、糖質コルチコイドの分泌を促すのである。

● 脳下垂体前葉は、副腎皮質刺激ホルモンのほか、成長ホルモン・乳汁分泌ホルモン・生殖腺刺激ホルモン・甲状腺刺激ホルモンなどを分泌している。しかし非常事態にさいしてはそれらの分泌を減少、あるいは停止して、もっぱら副腎皮質刺激ホルモンを生産する。
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● ストレスの多い環境では乳の分泌も止まる。戦時中に月経を見ないものもあったのは、このような事情からである。

B 交感神経の活動を援護する

 ストレスにさいして大量に分泌された糖質コルチコイドは、肝臓のグリコーゲンを確保し、交感神経のはたらきを保証する。ここに、交感神経−副腎髄質系は、脳下垂体−副腎皮質系の援護のもとに、よくその使命を果たすことができる。

 アジソン氏病と皮質ホルモン

@ アジソン氏病とは


 皮膚や粘膜に黒い色素沈着が増し、疲れやすく、無気力となり、食欲も減じ、低血圧となり、ささいな病気にかかっても重篤な虚脱状態におちいって死亡するという病気がある。色素沈着は、目のふち・ひじ・ひざなど、摩擦されやすい所にはじまる。このような病気をアジソン氏病という。

A 原因は副腎皮質の障害

 イギリスの医師アジソン博士(1793〜1860)は、およそ150年前、このような病人の解剖を行って、つねに副腎皮質が結核におかされていることを指摘した。動物の副腎をとると、すべて数日内に死亡するということは、このアジソン博士の推論を確かめるために行われた実験である。

● 動物では色素沈着こそみられないが、あとはアジソン氏病とまったく同じ症状をしめす。
● 人にみられる色素沈着は、おかされた皮膚からの分泌を確かめようとして、脳下垂体前葉から大量の副腎皮質刺激ホルモンが分泌されるためである。

B 糖質コルチコイドでなおる

 皮質ホルモン、とくに糖質コルチコイドが合成された今日、アジソン氏病患者の生命は完全に保証されうる。
 
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● 糖質コルチコイドは、昭和30年以降わが国にも輸入されている。これは本来のストレス抵抗性、ショック回復作用以外に、リウマチ性関節炎をはじめとする種々の炎症にもきくことから、現在ではもっぱらその方面に利用されている。

 




 

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