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副腎 アドレナリン



 

 副腎ホルモン

 副腎のはたらき

@ 副腎は生命維持の内分泌腺


 副腎は腎上体とも呼ばれる小さな内分泌腺で、人では左右の腎臓の上に近接してある。両側の副腎を取り去ると、すべての動物は数日内に虚脱状態(体温や血圧が下降する)なって死亡する。

A 髄質ホルモンと皮膚ホルモンを分泌する

 副腎はその中心部をなす髄質と、それをつつむ皮質の二つの部分からなり、それぞれ特有のホルモンを分泌する。

● 髄質は、交感神経と密接な関係をもって発生したもので、髄質ホルモン(アドレナリン)を分泌する。


● 皮質は生殖腺と発生系統を同じくし、性ホルモンによく似た化学構造のホルモンを分泌する。これを皮質ホルモン(コルチコイド)という。

● 髄質も皮質もストレスにたいして重要なはたらきをする。

 非常事態に活動する交感神経と副腎

@ 交感神経と感情

 
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 「交感神経」は「感情と交わる神経」という意味で、意志には支配されず、感情の興奮にともなって活動する。

A 交感神経は非常事態の指揮者

 交感神経は、心臓・血管・瞳孔・気管支・胃腸などのような、意志によって調節されない器官を支配し、非常事態がおこるとこれらの器官に戦いのための緊急配備を指令する。たとえば、強い恐怖感におそわれると、交感神経の指令にもとづいてその支配器官は次のような緊急体制をとる。

● 心臓は力強く、早鐘のごとく打ち、皮膚や内臓の血管は収縮し、そこにたくわえられていた血液は動員されて血圧がたかまる。したがって、脳や骨格筋にはじゅうぶんな血液が供給され、肉体活動に必要な循環の集中化が行なわれる。

● 胃腸はその活動を停止し、消化・吸収のような消極的ないとなみは一時中断される。

● 瞳孔は大きく開き、何物も見逃さないような緊張をしめす。

● 器官も拡張し、呼吸促進に応ずる体制をとる。

B 交感神経は分泌物を出す

 交感神経が興奮すると、支配器官に行く神経の末端から、ノル・アドレナリンという化学物質を分泌する。支配器官が緊急体制をとるのは、この物質が直接的にはたらくからである。

C 副腎歯交感神経に協働する

 交感神経が活動すると、交感神経と近縁のあいだにある副腎皮質は、髄質ホルモン(アドレナリン)の分泌を高め、血行を介してひろく全身にその作用をおよぼす。

 髄質ホルモンのはたらき

@ 循環・呼吸機能を促進する


 アドレナリンは、心臓のはたらきを強め、血圧を高め、呼吸を促進する。このはたらきは、ノル・アドレナリンとほぼ同じなので、交感神経のはたらきは増強され持続する。

A 熱源の非常動員を行なう
 
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● 肝臓にたくわえられているグリコーゲンを動員し、血中のブドウ糖(血糖)濃度を高める。
● 筋肉のグリコーゲン分解を促進する。その結果、乳酸が発生する。
● 脳は糖を、心臓は乳酸を好んで利用するので、非常事態における両者のはたらきは有利となる。

 アドレナリンは救急薬

@ アドレナリンの抽出


 アドレナリンが副腎の髄質から抽出されたのは、1901年(明治34年)のことである。これは、内分泌腺からホルモンが純粋に結晶状に取りだされた最初の成功であり、高峰譲吉博士(1854〜1922)の功績による。

A ショックを救う薬

 アドレナリンは血圧を上昇させるはたらきが強いので、急速に起こる血圧下降ショックのさいに用いられる。ペニシリンショックのさいにも、なくてはならぬ救急薬である。

B ぜんそくの薬

 いっぱんに用いられるのは、気管支ぜんそくの発作のばあいである。気管支の収縮を抑制し、呼吸を楽にする作用がある。
 





 

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