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 虹彩毛様体炎・ブドウ膜炎

@ ひとみと白目のあいだの茶色に見えるところを虹彩、毛様体といい、白目の内側で眼球を取り巻いている色素の多い膜を脈絡膜といい、両者を一つにしてブドウ膜と呼ぶ。ここは色素、血管に富み、非常に炎症を起こしやすい。

A 虹彩毛様体がおかされれば虹彩毛様体炎、脈絡膜がおかされれば脈絡膜炎、両者に同時に炎症が起きたときをブドウ膜炎という。

B 外傷や手術後の感染をのぞいてほとんど全身病のために起きる。たとえば結核・梅毒・リウマチ・寄生虫・その他各種伝染病の罹患で発病する。

 ブドウ膜炎の種類
@ ベーチェット氏病
 中年の男女に多く、とくに男性では重症例が多い病気である。後述の虹彩炎の症状のほか口内炎・関節炎・尿道炎・皮膚の発疹・陰部潰瘍などをともなう。

・再発しやすく、そのたびに視力低下もひどく失明することもある。

A 原田氏病
 おもに20〜40歳代の女性に多く、急激な脈絡膜炎の症状ではじまるほか、頭痛、耳鳴り、髪をさわると痛むなどの症状をうったえる。そのうちに脱毛、白髪が目立ち、身体各所にシロナマズを生じる。
 
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B 交感性眼炎
 片方の目に外傷、とくにブドウ膜をこわすような傷をつけたのち、早くて2週間、ふつうで1ヶ月くらい後に、急に両眼にブドウ膜炎を起こすことがある。全身的にも前述の原田氏病と似た症状となる。

 症状
 <虹彩毛様体炎が主体の症状>
@ かすむ、涙が出る、まぶしい、眼痛、白目と黒目の境の充血(毛様充血)などが起きる。

A 特殊な顕微鏡でみると、角膜の裏側に白血球や線維が出現し、ときにはそれらがたまり、肉眼でも茶色目の下方に三日月形に黄色く見えることがある。

B 虹彩が水晶体や角膜と癒着してひとみの形がゆがんだり、眼球内の水分の排泄路をふさいで眼圧を高め続発緑内障を起こすこともある。

C 症状がさらに進行すれば、虹彩、毛様体は委縮し、眼球全体もやわらかくなって眼球癆になる。

 <脈絡膜炎が主体の症状>
@ 病巣が脈絡膜の一部分のみに限局しているときは自覚しないこともある。

A 全体に病巣が広がれば、かすむ、眼前に黒い紙クズのようなものがちらつく、物が小さくゆがんで見えるなどの症状がおこり、視力が低下する。

B 硝子体もしばしば濁って眼底検査をしにくくすることもある。

 治療
@ 目の安静
 まず目の安静が大切である。また、茶色目の癒着をふせぐためにひとみを開いたままにしておく。そのためにはサングラスの使用もよく、病室はなるべく暗くしておく。
・急性期には冷やすのもよい。

A 心身の安静
 心身の安静は特に大切である。旅行、過労、飲酒、タバコ、コーヒーのような刺激物などはさけることが必要である。
・熱い湯への入浴もさけること。

B 薬物療法
 全身的に原因が分かっているときはその治療を行なうが、不明の場合は、各種抗生物質、副腎皮質ホルモンの点眼、眼注、内服を強力に行う。その他、痛みには鎮静剤、緑内障を起こしていればその対策も必要である。
 
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C 手術療法
 角膜に細いメスをさして濁った前房水を排除する前房刺を行なうこともある。交感性眼炎では、早期に受傷した目をとるのがもっとも安全であるが、最近は副腎皮質ホルモン剤の発達とともに、摘出しなくても比較的経過の良いものになった。

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