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 難聴

 難聴は音波の伝わる経路(外耳と内耳)の障害でも起きるし、内耳から脳までの神経の障害でも起きる。前者を伝音性難聴といい、後者を感音性(感覚神経性)難聴という。同時に両障害が起きている場合を混合性難聴と呼んでいる。

 伝音性難聴と感音性難聴の違い
@ 伝音性難聴
 外耳や中耳の音波の伝わる道がふさがるが、内耳の神経は正常であるから、音は途中で弱められても聴取することはできる。いくら伝音障害が強くても中等度の難聴しか起きない。

A 感音性難聴
 神経機能障害であるから難聴の程度も軽度からまったく音の聞こえない「ろう」まである。

・感音性難聴の場合は神経障害のため音がゆがんで聞こえ、ことばがじゅうぶんに聴取できても区別がつけにくく、よく聞き間違える。

 伝音性難聴の起きる例
@ 先天性外耳道閉鎖症
 外耳道が皮膚、軟骨、骨などでふさがっている奇形の一種である。聴神経は悪くないので難聴は中等度である。

・奇形が鼓膜や耳小骨にもおよんでいるが、その程度で手術による聴力回復にも差が生じる。
・両耳に本症が起きている幼児では、補聴器で発語の発達を助け、6歳以後に手術を行なう。

A 外耳道外骨症
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 外耳道の骨壁が増殖しすぎて外耳道が狭くなるため、耳垢や水がたまりやすくなり、軽度の難聴を起こす。子どもには少ない。

B 先天性耳小骨離断症
 鼓膜の後ろに続いている三つの耳小骨のどれかが離れているために中等度の難聴が起きる。診断が難しい。手術で回復が望める。

C 先天性耳小骨癒着症
 耳小骨が中耳骨壁と癒着しているために中等度の難聴を起こす。その程度により手術が不可能な場合がある。

D 耳硬化症
 アブミ骨の周囲が増殖する骨で固められ、アブミ骨が動かなくなるために中等度の難聴を起こす。手術で聴力回復を行なう。

E 中耳炎
 慢性中耳炎で鼓膜穿孔が生じ耳小骨が周囲と固着したり、うみのため融解されて中等度の難聴を起こす。

F 癒着性中耳炎
 中耳炎が鼓膜に穿孔を残さないでなおっていても、耳小骨が周囲と癒着していて中等度の難聴を起こす。

G 鼓室硬化症
 中耳粘膜が泥板岩状になり、アブミ骨の周囲を固めて耳硬化症に似た難聴を起こすが、進行性ではない。手術を行なう。

H 中耳カタル
 幼児や学童によく起きるが軽度の聴力低下のために気づかないことが多い。アデノイド肥大、鼻カタル、副鼻腔炎(蓄膿症)などが原因となるが、ウイルスやアレルギーが原因とみられる場合は治療が長引く。早期発見と早期治療が必要である。

 感音性難聴の起きる例
@ 頭部外傷
 工場や交通事故で頭を打った場合には、内耳や聴神経の障害が強く、難聴は軽度から高度までにわたり、ときには「ろう」にまで発展する。

A 職業性難聴
 工場や交通機関で働く人には機械の大きな騒音の中で長年働いているため内耳の神経がおかされてしだいに難聴になっていく人がある。このような状態の難聴は放置しておくと治癒しない。聴力検査を受けて予防する。

B 潜水病と潜函病
 高圧が耳に作用する場所で働いていると内耳がおかされて難聴を起こす。ときどき聴力検査を受けて予防に努める。

C 老人性難聴
 はじめは高音を感じる神経の作用が低下する。難聴は年齢とともにゆっくり進むが、急速に起きてくる人もある。
 
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D 薬剤による難聴
 ストレプトマイシン、カナマイシンの注射を受けている人のなかには難聴を起こしやすい人がある。とくに腎臓の悪い人では、数回の注射で急激に難聴を起こす。注射ごとに聴力検査を受け、まず高音の聴力低下に注意し、ひどくなったときは注射を一時中止し経過をみる。

・キニーネや一酸化炭素中毒でもこのような難聴が起きることがある。

E メニエール氏病
 多くは片耳に発作的に耳なり、めまい、難聴が数分間から数日間起きる。発作が止むと難聴も軽快するが、これが繰り返され長い経過をとる。本症では難聴の程度が軽くても語音がゆがんで聞こえて言葉の理解が悪くなるのが特徴。

F 突発性難聴
 めまい、耳痛をともなわず、突然耳が、ふさがった感じをともなって、多くは片耳が難聴を起こす場合がある。治療でかなり回復が望める。

G 聴神経腫瘍
 片耳に進行性、難聴が起きる。耳鳴りも起きる。めまいははじめはないこともあるが、腫瘍が大きくなるとめまいが強まり、からだがよろめくようになる。また、顔面麻痺もあらわれてくる。手術で腫瘍を除去する。
 

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