病気の知識 骨・関節・筋肉の病気

私たちのからだと健康
TOP > 病気の知識 > 膝関節と足の病気

骨 関節 筋肉 膝関節 足



 

 膝関節と足の病気

 <外反膝(X脚)・内反膝(O脚)>
 どんな病気か
 外見上、O脚は「がにまた」、X脚は「内また」とい言われている。いっぱんに乳幼児期では、生理的にO脚位をとり、満3歳以上になるとX脚位をとるのがふつうで、これも成長するにしたがって正常となる。

・満3歳以後まで残るO脚は病的なもので、成人になっても、その異常を残す。

@ 外反膝
 ひざの部分で下腿が外側に曲がる。満3歳以内の乳児にあれば病的である。

A 内反膝
 ひざの部分で下腿が内側に曲がる。多くは下腿骨が湾曲していて、満3歳以降のものは病的である。

 原因
@ くる病によるものが多い。また、未熟児や乳児期の栄養障害で骨の発達が遅れている乳児を、早くから立たせることによっても起こる。

A 膝関節炎や骨髄炎で骨がこわされたり、骨折が原因となることもある。

B 小児麻痺のために、筋肉が弱くなっておこる場合もある。
 
スポンサードリンク
 症状
@ 歩行困難となり、転びやすい。患部が片方の場合には、とくびっこがひどい。

A 長途の歩行や、重みのかけ過ぎで、ひざが痛む。さらに進むと腰痛となる。

B 高度の変形性関節症の原因となり、強い膝関節障害を残す。

C 外反膝では、ひざがそって下腿が前方に曲がる状態を併発する場合が多い。

 治療
@ 原因をなくすこと ― まず、原因となっている病気を根治させなければならない。

A くる病によるもの ― くる病を治療すると同時に、下肢の牽引や器械による矯正を行う。

・骨折の治療についても、変形防止に努めなければならない。

B 小児麻痺によるもの ― いっぱんには補助装具を用いるが、重症例では手術による関節固定術を行なう。

C 変形を生じたもの
 骨切り術や関節形成術などの手術的方法によって、ある程度の成果が得られる。

・矯正治療は、できるだけ年齢の低い時期に行うことが大切である。
 
スポンサードリンク
 その他の膝関節と足の病気
病名 どんな病気か 症状
膝関節部の骨折 ・大腿骨下端部や脛骨上端部の大きな骨折から、骨辺縁部の小さな骨折までさまざまなものがある。
・関節内の骨折であるため、関節内出血を起こし、関節は強くはれる。
・骨折部位によっては、ひざが変形して、強い疼痛のために動かすことができなくなる。
・関節内の小骨片が遊離すると、いろいろな障害を起こすので、摘出した方がよい。
 治療
・牽引により骨片のずれを戻す。
・湿布をして関節内の出血を吸収させる。4〜5日たっても吸収がないときは、穿刺により血液をとる。
・疼痛がなくなれば、牽引したまま関節を動かして、癒着をふせぐ。
・早くから起立して体重をかけない。
膝関節部靱帯の損傷 ・関節内には、骨の前後のずれをふせぐ交叉靱帯がある。また、関節の内外側には、骨の側方移動を制御する側副靱帯がある。
・これらの靱帯が切れると、関節内出血を起こしてはれ、関節の保持がおかされる。
・スポーツなどで、ひざを強くねじって倒れたとき起こりやすい。
・膝関節部に強い痛みがあり、起立歩行が困難になる。
・交叉靱帯の断裂
 ひざを曲げて下肢を引っ張るか、押しこむかすると、抵抗が失われている。
・側副靱帯の断裂
 内側部靱帯の場合は、ひざの内側に強い圧痛、はれ、皮下出血がある。外側部では、外側に症状がある。
 治療
・完全断裂では、手術的に縫い合わせる必要がある。
・不完全断裂や断裂直後のものは、ギブス包帯で矯正位に固定し、6週間ころから軽い運動を行う。
・固定期間が短かったり、早くから重みをかけると、断裂部が伸びて関節にガタつきがくる。この時は靱帯手術を加える。
メニスクス障害 ・メニスクス(半月軟骨板)はドーナツ状の軟骨板で、関節面のあいだにあって動きを調節し、内と外とに分かれている。
・関節の外傷や肢位の異常によって障害を起こす。
・日本人には円板状のものが多く、外側のものに損傷が多い。
・関節の外傷後に、なかなか痛みが去らず、階段の昇降や駆け足のとき、とくに痛みが強い。
・膝関節の運動時に、ある角度でひざが曲げ伸ばしできなくなり、ガクンとして抵抗が去ると、曲げ伸ばしができる現象(弾撥現象という)がある。
 治療
・関節を軽く屈曲してギブス包帯で固定し、6週間たったころからだんだんに運動を与える。
・温浴、熱気浴などの物理療法を併用すれば効果的である。
・弾撥現象が明らかなものは、放っておくと、変形性関節症の原因となるので手術的に摘出する。
滑液膜炎 ・関節液や関節内代謝の調整をする滑液膜は、関節周辺の化膿創や外傷に鋭敏に反応をしめす。
・はしかや肺炎、感冒などの熱性伝染病からも起こる。
・関節リウマチの初期症状でも、滑液膜炎の型をとる。
・急性の型 ― 急に関節がはれ、ひざに熱感をともなって痛みも強い。体温も上昇する。
・急性型は、関節周辺の化膿創や伝染病によるものに多くみられる。
・慢性の型 ― 関節液がたまってはれ、重苦しい鈍痛がある。液が多くなると緊張痛が強くなる。
・慢性型は、外傷のあととか変形性関節症にみられる。
 治療
・急性型は安静をまもり、湿布をして抗生剤を服用する。
・慢性型は正座を禁じ、長途の歩行や長時間の起立はさける。
・湿布療法で関節の血流を良くする。
・穿刺による排液は、はれがひどく緊張痛の強いときに行ない、排液後は圧迫包帯をして安静をまもる。
・排液後、ハイドロコルチゾンを関節に注入すると炎症が軽減する。
扁平足 ・足が外方を向き、足中央部が内側に落ち込んで、足が内側にねじれているもので、外観的には土ふまずが膨出している状態のものである。先天性のものと後天性のものがあるが、先天性のものは少ない。
・多くは乳幼児のときの靱帯の弱力によるものが改善されず、成人まで残ることになる。
 治療
・幼少児のものは足の訓練によりなおる。
・腫骨骨折による外傷性扁平足は、手術的に骨を切って矯正するか、距踵関節の癒着をはかる。
・靱帯の脆弱による弛緩性扁平足は、やわらかい土を踏む訓練を行ない、扁平足挿板で足低の下降をふせぐ。夜は足を高く上げて、温浴マッサージなどで疲れを早くのぞくことが大切である。
外反母趾 ・足母指の根元が内側に突出し足指が外へ曲がる。
・昔は日本人には少ない病気であったが、靴をはくようになってから、しだいに増加してきた。
・足母指が外方に曲がり、その根元の部分、つまり第一中足骨の末端部が内方につき出る。
・靴をはくと、その部分が痛む。
・足は平板状となり横幅が広がって低くなる。
 治療
・はきものに注意し、足低挿板を用いて矯正をはかる。
・痛みが強いときは、手術的治療も応用されるが、あまり効果は期待できない。
第一ケーラー氏病 ・5歳ごろの幼児の足中央部にある舟状骨に壊死(細胞や組織が死ぬこと)がおこって、骨がつぶれる病気である。 ・目立った症状はないが、X線検査で骨の圧平化が見られる。
・幼児が歩いて足の痛みをうったえる時は、一応この病気を疑ってみる必要がある。
 治療
・足に負担をかけないで、2〜3年経過するとなおる。
・手術して、骨片を移植すると治癒が早められる。
第二ケーラー氏病 ・中足骨頭部に壊死を生じて変形する特殊な疾患である。
・台に中足骨以下に起こる。
・特に思春期ごろの女子に多くみられる。
・長時間にわたって歩行したり、起立したりしたときに、足に痛みをきたし、びっこ(跛行)をひく。
・病変部は凹凸状になっているのが足背からふれられて、軽い圧痛がある。
 治療
・足に重みをかけないようにし、温熱や温浴で血行を改善する。
・手術的に骨移植をすると、疼痛が早く軽減して変形も少ない。
・変形の大きいものは、骨頭部を切除すると苦痛が軽減する。
疲労骨折 ・行軍骨折ともいわれる。
・骨の未発達な若者が長く歩いたり、足を無理使いするようなスポーツ(マラソン・サッカー・ラグビーなど)で、けい骨に潜在的に骨折を生ずるものである。
・脛骨に圧痛を生じ、その部分は骨にそってはれてくる。
・かかとをたたくと、骨折部分に痛みがあらわれる。
・X線上で、骨折線が横に走っているのが認められる。
 治療
・痛みの強いものは、ギブス包帯固定をする。
・軽いものは局所に湿布をし、安静をまもることにより、3週間ほどで痛みが軽減する。
足背部粘液嚢炎 ・くるぶしの前にあらわれるものが最も多い。
・正座する習慣のある中年以降の女性にとくに多くみられる。
・ニワトリの卵くらいの大きさにはれて、粘液がたまる。
・粘液が多量にたまってくると、鈍痛が強まってくる。
・周囲の傷から化膿すると、発赤および熱感をもって、痛みはいっそう強くなる。
 治療
・多量の粘液がたまったときは、穿刺して排液し、止血剤を注入して圧迫包帯をする。
・痛みの少ないものは、湿布をして外傷から守る程度でよい。
・粘液の止まらないものは摘出術を行なう。
アキレス腱断裂 ・つまずいたり、強く踏み切ったりしたときに、“プスッ”という音がして切れる。
・かかとの上を打ったときとか、高いところから飛び降りたときにも起こりやすい。
・かかとの上が痛んで、はれる。
・足を下方へ曲げることが困難で、けり足の力が入らない。
・足は上側に曲がりやすくなる。
・局所に圧痛があり、古くなるとへこみがふれられる。
・駆け足すると、びっこがひどい。
 治療
・部分的に切れたものは、ギブス包帯で固定する。
・完全に切れたものは、手術によって縫合し、ギブス包帯で厳重に固定する。
 

スポンサードリンク

 



Copyright (C)  私たちのからだと健康 All Rights Reserved